これがはたして龍の効果なのか①

スピリチュアル

時系列が前後するが、今年1月、唐突に府中にある「大國魂神社」というところに行った。
「全国のパワースポット巡りをしよう」と考える前だったし、今になって考えるとなぜ急にここへ行こうと思ったのかよくわからない。
例によって会社からそんなに遠いところでなかったというのは当然あるだろうが、別に初詣の習慣も自分的には無い。もちろん神社なんて全く興味なかった。
まだ中田敦彦のYoutube大学で神社の回も古事記の回も見ていなかったし、SHINGOの龍の本も知る前だった。一体何を思って急に行ったのか、1月のことなのに記憶があいまいだ。

1月のまだ1週目だったのでそこそこ人出はあったが、やはり「府中」は所詮「府中」で、都会でもなくド田舎でもなく、なんとも中途半端な雰囲気だった。

多くの人は「初詣」と言っても単なるお正月のイベントの一つで、その意味すらもおそらく何も考えずに行っているのだろう。ましてや自分が今来ている神社が何を祀っているのかさえ絶対にわかってないと思う。

その一週間後、今度は厄除けのために日光東照宮へ行った。
これは単に「どうせ厄除けやるならパワースポットで」という発想だった。

その数週間後、今度は龍神で有名な田無神社、そして荏原神社、品川神社と立て続けに週末に「龍」由来の神社へ行った。このあたりはSHINGOの『夢をかなえる龍』を読んですぐに影響され、架空の存在であるはずの龍が、果たして見えたりすることがあるのかどうかその真偽を確かめたかったからだ。
ちなみに荏原神社は屋根から龍の顔(オブジェだけど)がのぞいていた。


それまで神社などまるで興味が無く、古事記もその名前は聞いたことある程度で中身は全く知らなかったし、イザナギだの天照大御神だの、それぞれの単語は「まあ聞いたことはある」レベル。
だからいざ神社に行ったところで何を誰にお祈りしていいかもわからなかった。
信じていたわけではないが「龍がホントに見えたりするのか」が最大の興味だったが、せっかく神社に行くのだからついでに何かお願いしよう。

「ボス猿と一緒に仕事をしなくて済みますように。仕事がしやすい環境になりますように」

叶ったらラッキー、とおよそ信仰心の薄っぺらい状態でお祈りしてみたが、今考えればこんな態度の人間に神や龍が何か協力してくれるはずもないと思う。

ところが、だ。
荏原神社に行った翌週、思いもがけないことが起こった。

これは会社での話だが、毎週月曜日の朝、わが社ではチームの会議、そのあと全社的なマネージャー会議、そしてさらにその後、うちの部署の長だけ集めた会議が行われていた。おれは立場上、この3つの会議全てに参加しなければならなかった。
最初のチームの会議、全社のマネージャー会議まではまだ分かるが、最後の部署の長だけ集める会議が頭のおかしい会議だった。
この会議は毎回1時間半から2時間かかり、つまり合わせると月曜の午前中はほぼ会議で終わってしまうような状態で、内容はといえば毎回あまりにもくだらなくておれは「クソ会議」と呼んでいた。
会議のための会議、まるで会社ごっこのようなありさまだった。

まず会議大好きのボス猿が「何かあるかな」で会議がスタートする。するとボス猿に忖度してポイントを上げようと目論む奴らが議題を出す。

「派遣の人がおしゃべりばかりしてるんですけど管理はどうなってるんですかね」
「資材置き場が全然整理されてなくて、あれはどうにかしたほうがいいと思います」
「電話を取る人がいつも決まっていて不公平です」
「最近服装が・・・」

超絶どうでもいい話ばかりだ。こんなのを毎週忙しい月曜日の朝に2時間もやってる。
一度おれは大胆にもこのクソ会議の廃止を提案したことがある。

「会議とは何かを決めるためやるものだからその場で議題を決めるのはおかしい。何か話し合いたいことがあれば前週の木曜日までに提示し、それに対する意見を月曜日に持ち寄る、特に議題が無ければ(会議は)やらない、でいいではないか」

しかしこの極めてまっとうな正論に対しボス猿は

「面白い意見だ。みんなはどう思う?」

と周りに振った。すると普段裏では「あんな会議時間の無駄ですよね」とか言ってた奴らまで手のひらを返し、「いや、やっぱりこういう機会はあったほうが・・・」などとボス猿に忖度し、おれの正論は全会一致で却下された。それ以来おれはその会議で一切発言をしなくなった。
それはおれのせめてもの抵抗の意思表示のつもりでもあった。


時は2月。ちょうど4月にやるイベントの準備の佳境にあり、この忙しい時期に月曜日の朝の貴重な時間が取られるというのは非効率を通り越して苦痛でさえあった。そんなさなか、荏原神社に行った翌週社長に呼ばれた。何やらおれのポジションについて何人かから不満が出てるらしい。
一応社長はおれの働きを理解しているようではあるが、こういう面倒なことを極端に避けたい人なのだ。

「別に肩書なんかどうでもいいんで、ぼくの肩書外していいですよ。でも仕事の内容も量も責任も変わらないんだから給料も変わらないなら、ですよ」
「わかりました、ありがとうございます」
「あのクソ会議ももう出なくていいですよね」
「いいです。私から伝えておきます」

前々からクソ会議の無駄を社長には訴え続けていたのだ。
で、次の週からおれはこのクソ会議はもちろん、オマケとしてその前にやってるマネージャー会議も免除されることになった。
これって龍効果だろうか?

その後、イベントの準備が進むにつれ結構困難な場面がいくつも出てきた。
しかし同時に神社に行って、いるのかどうかも分からないが龍に助けを求め、いるのかどうかも分からないがSHINGOの言う「龍を降ろすワーク」というのを毎晩やっていた。
すると困難は結果的にすべて乗り越えることができた。
これは偶然なのか龍のおかげなのか。

しかし話はこれで終わらない。

つづく

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