悪夢

社畜日記

子供の頃から毎日毎晩必ず夢を見る。
それは必ずフルカラーで、大抵午前中くらいは夢の内容をわりと覚えているし、今までの人生の中で眠った回数だけ見ている夢の中で、絶対忘れられないような夢もいくつかある。

前の会社にいた時、おれの夢にはその会社のパワハラ社長がほとんどレギュラーのように毎晩登場していた。
全く迷惑な話だったが夢の内容はコントロールできないので、おそらくおれの中でその社長は巨大なストレスとなって潜在意識にとり憑いていたのだろう。 
2006年におれが他の会社に転職しようとしていた時には、夢の中でその社長が追いかけてきて、おれが新しい会社に逃げ込みかくまってもらうという、空恐ろしい夢をみた。
そして今年の3月に本当に会社を辞めた時、不思議なことにおれの夢にはこの社長は一切登場しなくなった。 おれは現実のストレスから解放されたと同時に夢の中でも解放されたのだった。

ところが半年たった最近、この社長が再びおれの夢に勝手に入ってくるようになった。
昨日の夢など全く不愉快極まりないものだった。 やつはおれの前でこう言った。

「次のボーナスだが、編集部はこれ以上減らすわけには行かないから、やっぱり企画室(おれが前にいた部署)の分を減らすしかないと思うんだよな。何か意見はあるか?」 

「なんで企画のほうを減らすんですか」

 夢なんだからおれも答えなきゃいいのについ返事をしてしまった。

 「だって成績悪いんだからしょうがないじゃないか!」

 この社長、そもそもおれの部署の成績が悪いと言っておれを解任し、自分が陣頭指揮をとって立て直すとおおみえを切ったのだ。しかし現実はおれのいた時よりも悲惨な状況に陥っている。 

「ところで今、状況はとても悪い。何かいい案はないか。このままじゃ困るんだよな」

「それはぼくが答えることじゃないでしょう。聞く相手が違うんじゃないですか」

するとやつは突然逆ギレし、その後やつはなにかおれを罵っていたようだがそこで目が覚めた。
すごく気分が悪かった。

ときどきおれは以前見た夢の「続編」を見ることがある。デジャブも時々あるが、悪夢が正夢になったことはとりあえず今のところない。逆に正夢になって欲しい夢が本当に現実のものとなったことも、今のところない。

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