『アリサ ヒューマノイド』ロシアのA.Iロボットがスゴかった

映画の部屋

今、ロシアの映画がスゴい。
今まで知らなかったが、映像だってハリウッドに全然引けを取らないし、脚本づくりではむしろ超えてるかもしれない。Netflixでロシアのテレビドラマ『アリサーヒューマノイド』を見てしみじみとそう思ってしまった。
A.Iロボットがテーマの話だ。A.Iロボットをテーマにした映画やドラマはすでに数多くあり、昨年から立て続けにA.Iロボットをテーマにした映画をAmazonプライムやHuluやGYAO!で見ていて、イギリスで作られた『ヒューマンズ』なんかは続きはないのかと思うほど問題作だった。『エクス・マキナ』も独特のストーリーでちょっと空恐ろしさを感じた。これもイギリス映画らしい。
一方、アメリカ。ウィル・スミスを起用した『アイ,ロボット』などは予告編こそ思わせぶりでスゴそうに思えたが、実際見てみるともう漫画の世界で、あれを映画館で見たらすごく後悔していただろう。
この間までAmazonプライムで見ていたアメリカのTVドラマ『ウエストワールド』はシーズン2の途中でくじけた。

『アリサ』は1話分が大体50分で全16話あるが、時間が許すなら一気見できるんじゃないかと思うほど面白かった。見ていてまず思ったのは、脚本が面白く、俳優たちの演技力がスゴい。登場人物のみんなどこか抜けてるしおバカだしじれったいし間抜けなところがあって、それを役者は見事に演じている。だから現実味があり、ハリウッド映画みたいに「そんなのありえねーよ」という感じが全くない。まさに「迫真の演技」と言える。

舞台は近未来のロシア。近未来と言ってもおそらく5年くらい先か。いろいろなシーンで出てくる風景はアメリカ映画とほとんど変わらず、もし英語の吹き替えだったらアメリカ映画だと思うだろう。面白いのは、劇中はもちろん全部ロシア語だが時々流れるBGMとか最終話のエンドロールは英語の歌なのだ。

人工知能ものは大抵展開が決まっている。A.Iが感情を持つというのが定番で、ロシアでもそれは例外ではない。今、もう一度よく振り返ると『アリサ』もそんな突飛なストーリーでもなかったが、見ていて単純に「面白かった」のだ。ロシア社会の日常も、普通ならまあ見る機会なんてないだろうし、家族間の会話なども、これがロシアだと思うそれだけで新鮮だった。

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