手塚治虫の問題作を実写化 稲垣吾郎と二階堂ふみの『ばるぼら』

映画の部屋

たまたま時間が余っていたので何か映画を観ようと思い、GYAO!のサイトを見ていたら『ばるぼら』があったので少し見始めた。
この作品の原作は漫画界の巨匠、手塚治虫。映画の主演はSMAPの稲垣吾郎と二階堂ふみだ。
これがなかなか高い評価を受けていることは聞いていたが、稲垣吾郎の演技力も疑問だったし、二階堂ふみなんてたまに名前を聞くぐらいだったのでさして興味もなかった。

まあせっかくだからと見始めてはみたものの、やっぱり「これは違うぞ」という違和感から見るのをやめてもう一度原作を読むことにした。
この原作の漫画を持っていることを思い出したのだ。
ずいぶん昔にBOOK OFFで買ったもので、絶対読んでるはずだがストーリーは完全に忘れていた。


探すとやはり原作本は本棚の奥に眠っていた。
上下巻の文庫本サイズだ。
これはサラリーマンの週刊漫画雑誌「ビックコミック」に連載されていたらしい。
そもそも私はマンガはほとんど読まない人だが、手塚治虫作品だけは別だ。

長いのでストーリーには触れないが、これも相変わらず見事な作品で、やはり手塚治虫は「天才」としか言いようがない。随所にある摩訶不思議でSFチックな味付けもまさに手塚マジックだ。
2巻をあっという間に読んでしまったが、読み終わってからのばるぼらロスにしばらく心が落ち着かなかった。

その後改めてWEBで関連記事を読んでいくと、映画版もかなり評判がいいようだ。
原作の主人公と稲垣吾郎が全然イメージが違うのだが、そこまで評判がいいとちょっと気になる。

そこでもう一度実写版を見ることにした。

さて、映画版の『ばるぼら』。
上下2巻分を原作に合わせて良くまとめてるなという印象はある。
頑張っているのは分かるが主人公はやっぱり稲垣吾郎とはちょっとキャラ的に違うだろう。
一方、二階堂ふみ。
この人のことはほとんど知らなかったんだけど、かなり原作の「ばるぼら」を忠実に演じようとているし、髪型のせいか『ルーシー』のスカーレット・ヨハンソンにもちょっと似ていてスタイルも抜群なのは驚いた。

ただ、最後の最後で原作に変更を加えてしまった。
せっかく原作を忠実に再現していたのだから最後までそのまま行ってほしかった。
稲垣吾郎はどうでもいいが二階堂ふみは注目だ。



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