『シン・仮面ライダー』が残念だった

映画の部屋

公開後、あまりぱっとしない庵野秀明監督作品『シン・仮面ライダー』。映画興行ランキングでも1位にはならなかったのではないか。

実際に観てみるとその理由がわかる気がする。
エヴァンゲリオンの最初の劇場版の時のような「庵野監督、またやっちまったな・・・」という感覚だろう。

『シン・ゴジラ』、『シン・ウルトラマン』と庵野監督の『シン』シリーズは当たってきただけに、昭和を代表するヒーロー仮面ライダーが庵野監督の手にかかるとどんなリメイクになるのだろうと期待していたが、それは大きく外れた。なんだったら2005年にリメイクされていた『仮面ライダー THE FIRST』の方がよっぽど見ごたえがあったように思う。

『シン・ゴジラ』も『シン・ウルトラマン』も劇場で2回見て、さらにAmazonプライムビデオでも見た。つまり3回も見たのだ。
しかし『シン・仮面ライダー』をもう一度観ようという気にはならない。
なぜだろう。
そもそもストーリーが単純すぎて面白くない。「原作愛が・・・」とか言って讃えているファンもいるが、個人的には姿かたちさえ原作通りなら、むしろストーリーは『シン・ゴジラ』の時のように刷新してほしかった。
アクションシーンも別に目新しいものではなく、迫力に欠ける。
さらにこの映画ではセリフがいちいちつまらないし、棒読みに聞こえるのは気のせいか。
豪華キャストとか言ってるが、主人公の池松壮亮はなんか小栗旬に似てるし後ろ髪が長すぎて仮面からはみ出ているし、2号ライダーが柄本佑ってあり得ないだろ。どう考えてもキャスティングからしてずれてると思う。
「怪人」を「オーグ」と呼び名を変えたところで「いつもの手」で見え透いてる。

そういえば2014年にやはり人造人間キカイダーをリメイクした『キカイダー REBOOT』もひどかった。これは劇場で見たのだがまさに「金返せ」もんだった。さらにハカイダーのリメイク『人造人間ハカイダー』はもっとひどかった。
等身大ヒーローはリメイクが難しいのだろうか。

『シン・仮面ライダー』は続編の構想もあるようだが、庵野監督には仮面ライダーよりも『シン・ガメラ』の製作にさっさと取り組んでほしい。

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