ドイツの問題作『みえない雲』

映画の部屋

「南海トラフが6月21日に動く!」
またこの手の憶測が飛び交ってるらしい。東日本大震災以来、こういう噂はおそらく100万回出回っているだろう。
しかしちょっと気になるのが、今回の予言をしているのがジュセリーノ氏の発言であること。
この人、ダイアナ妃事件や9.11を予言したとか言われて何度か日本のテレビ番組にも出ていた。
名前はなんとなく覚えていたが、その的中率は分からない。テレビ番組を見ていた時、あ、この人スゲーなと思った記憶があるだけでそれが何だったかは忘れてしまった。

もう一人。元FBI捜査官で超能力者のジョー・マムモニーグル氏。
個人的にはこの人の言うことは無視できない信憑性があると思っているが、彼は2018年10月-11月と言ってるらしい。
そんな噂が出回っているときに大阪で震度6弱の地震が起きた。
その1週間前には茨城の海岸でイルカ150頭が海岸に打ち上げられた。
千葉では断続的に地震が続くスロースリップが起こっているという。

もし南海トラフが動くと日本は壊滅的な被害を被るとも言われている。
実際東京の震度はどれくらいが予想されてるのかと調べてみると、震度5あたりだという。震度自体は壊滅的ではないが、南海トラフと連動して首都直下型が起きたら話は全然変わってくる。
いや、たとえ東京が震度3ぐらいであっても安心なんかしてられない。
南海トラフが動くということは、愛媛の伊方原発と静岡の浜岡原発がおそらく福島の二の舞になるだろう。
すると放射能汚染は当然東京にも及ぶ。
そこでふと、この前のゴールデンウィークに観たDVDの映画を思い出した。

何年か前に購入した通販カタログ雑誌「通販生活」に付録として付いてきたものでタイトルは「みえない雲」。ドイツで起こった原発事故をテーマにしたもので、いつか見ようと思っていたがなかなか見る機会(意識の問題)がなく、この前ようやく初めて見た。

ドイツで原発事故が起きた想定で描かれたもので、簡単に言えばその事故で国内はパニックになり、主人公の女子高生とボーイフレンドも徐々に放射能にむしばまれていくというもの(簡単に言いすぎか)。
この映画、重すぎて後味が悪くてぐったりして、もう二度と見たくない映画だが、これは小中学校、高校でも視聴を義務化してもいい内容だ。

ドイツではすでに脱原発へと舵を切ったが日本は相変わらずじわじわと再稼働へと進もうとしている。
浜岡原発は「世界一危険な原発」とも呼ばれているにもかかわらずこれを再稼働させようとしている日本人はどんだけ愚かなのか。

東日本大震災の時「すべての原発を止めたら日本人の暮らしは江戸時代に戻る。それでもいいのか」とバカなこと言った政治家がいたが実際に全ての原発が止まっても何も起こらなかった。
内閣府が南海トラフによる大地震の際の被害のシミュレーションCG映像を作っているが、そこに描かれているのは地震と津波の被害だけで、そのあとに迫ってくる放射能についてはまるで触れてない。
東日本大震災の時に救出が進まなかったのは被害の大きさはもちろんだが、救助の足を阻んだのは放射能だったはずだ。

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