『ゴジラ vs コング』が残念すぎる(ネタバレあり)

映画の部屋

ハリウッド版ゴジラの3作目『ゴジラ vs コング』が、Netflixで無料配信が始まった。
これは劇場には行ってなかった。
昔の東宝の『ゴジラ対キングコング』もそうだったが、ゴジラとキングコングの組み合わせには無理があると当時も子供ながらに感じていた。

その違和感は妙な体格差にある。
キングコングはどうみてもデカくて20mくらいのイメージしかないが、戦っている姿ではお互い同じくらいの体格にみえる。ゴジラはデビュー当時は50mだったが今では身長100mの設定。するとキングコングも身長が100mあるということか。
ビルにして30階建てのビル。身長100mのゴリラってあり得ないだろ。

そしてゴジラは口から放射能を吐くという飛び道具を持っているがキングコングは丸腰状態。最初から不利なのだ。
あまり期待できそうになかったので劇場には行かなかったのだ。

しかしNetflixは無料なので早速見てみた。
が・・・、ついにハリウッドゴジラも東宝のゴジラと同じ道を歩むのかと、残念感満載の内容だった。

ポイントは二つ。
まず一つ目はメカゴジラを登場させてしまったこと。
これは最もやってはいけなかったことだ。
二つ目、ゴジラとキングコングが力を合わせてメカゴジラと戦うこと。

ストーリーは単純で、最初ゴジラとキングコングが戦っているが、途中でメカゴジラが出てきて、これをゴジラとコングが力を合わせてやっつける、というただそれだけの話だ。

昔、東宝ゴジラがマンネリの極みに落ち込み、ハリウッドがそれをせっかく再生させたと思ったら行きつく先は結局ここか。
どんなに特撮に金をかけていても、これではもうただの子供向け怪獣映画と言ってもいい。
ああ、劇場に行かなくて良かった。

そして物語は「これからもゴジラシリーズ作りますよ!」という含みを十分に持った終わり方。
多分次はゴジラとキングコングが力を合わせてキングギドラとでも戦わせるつもりだろうか。

しかしそう考えると庵野秀明指揮による『シン・ゴジラ』がますます秀逸に思えてくる。


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