続編『The Witch 魔女‐増殖-』が期待以上で面白すぎる!

映画の部屋

『The Witch 魔女』にハマってしまい、すぐにでも続編である『The Witch 魔女‐増殖-』を見たくなってしまった。
そしてそれは今、劇場公開中だという。いつもなら劇場で見る映画と言えば『アヴァター』や『スターウォーズ』のような特撮や3Dものとか『トップガン』のような特殊音響効果が期待できるものでないとわざわざ劇場で見るほどの価値は無いと思っていた。
『The Witch 魔女』はもちろん3Dでもドルビーアトモスのド迫力音響効果の作品ではない。
いやーそれでも見たいなぁ。
Youtubeで予告編なんか見ちゃったらもう明日にでも見たい気分だ。


やっぱり見に行こう。

今、確かに劇場公開中ではあるのだが、それはどこでもやっているわけではなく、かなり限定されている。
調べてみると、関東ではTOHOシネマはどこもやってなくて、唐突に新宿ピカデリーが出てきた。懐かしい、まだあったのか。
そしてイオンシネマでは、上映はしているものの、どこのイオンシネマでもやってるというわけではなく、これも限定的だった。
ラッキーなことに地元に近い春日部イオンのシネコンで「1日1回」だけ上映していた。

さっそく台風の去った翌日にこれを見に行った。

イオンシネマの中の「スクリーン3」というすごく小さなシアターで客もまばらだった。この面白さを分かる日本人はこんなに少ないのか。



あとで分かったのだが、1作目の『The Witch 魔女』の原題は『The Witch: Part 1 – The Subversion』といい、google翻訳なら『The Witch 魔女 第一部“転覆“』となる。
つまりもともとパート2があることが前提らしい。いやそれどころかパート3があることがもう決まっているようだ。
続編の原題は『 The Witch: Part 2 – The Other One』。
つまり『The Witch 魔女 第二部“もう一人“』とでもなるのだろうか。

そしてストーリーも主人公は前作と別の人だった。話としては当然前作とリンクしているのだが、全体が「別の人」の物語になっている。
そして結論から言うと、これがまた超面白い!

最初、「続編は主役が変わる」と聞いた時には「なんでそんなことするんだ」と瞬間イラっとしたが、今回の主役も素晴らしい。
一作目のキム・ダミがすごい演技をして大ヒットとなっただけに、2作目のハードルは相当上がっていたはずだ。しかし今回主役を演じたシン・シアという人、一作目に見劣りするどころか、キム・ダミに勝るとも劣らない存在感を発揮した。韓国映画界はよくこんな逸材を発掘したものだと感心する。

大抵「続編」というのは失敗が多い。
1作目がウケると2匹目のどじょうを狙うのだろうが、多くの場合駄作になる。『インディペンスデイ』の続編はアイデアがないので特撮だけで勝負した感があり酷評されたし、『アイアン・スカイ』の続編は「やめときゃよかったのに・・・」と悲しくなるような出来だった。『アヴァター』だって続編は1作目を上回るものでは決してなかったと思う。
しかし『~魔女』はもともと3部作の構成で考えられていたようで、2作目も内容がしっかりしている。
ただ、これはわざとそうしているのだろうが登場人物の相関関係や経緯がよくわからない。まして韓国人ということもあり登場人物の顔や名前が似ていて「あれ?これさっきと同じ人?」「前作にも出てた人?」とよく混乱する。これは説明無しでは普通分からないだろう。この辺の作りはエヴァンゲリオンのようだ。突然「使徒」だの「ゼーレ」だの「人類補完計画」だの「ロンギリスの槍」だの、意味不明のものが次々登場し、視聴者を混乱に陥れ、視聴者同士が勝手に議論を始め、大ブームになった。
『~魔女』はそこまで奇々怪々な複雑さはないのだろうが、主人公を狙っていくつかのグループが入り乱れ、一体誰と誰が味方であり誰と誰が敵対しているのかよくわからない。
映画自体は面白いのだが、謎が多すぎてモヤモヤ感が残る。

映画の冒頭で「エンドロールの後に再び本篇があります。最後まで見てください」というテロップが出た。
そしてそのエンドロール後の本篇とは、まさに「Part 3」への予告のようなものだった。
なるほど。で、それはいつやるのだ?
一作目が 2018年11月に公開したらしい。2作目の公開が今だから2023年6月・・・。
えーーーーーー!
まさか次は5年後か!?

第一作目はこちら


コメント

タイトルとURLをコピーしました