ゴルフの魅力が分からない

社畜日記

「酒を飲む奴」「タバコを吸う奴」というやつらの頭の中がずっと理解できなかったがもう一つ、
「ゴルフが好き」というのもよくわからない。
「そんなの大きなお世話だ」
「別にお前に理解されなくても1mmも困らない」
と言われるのがオチだろう。
おそらく自分がゴルファーだったら当然そう思うに違いない。そりゃそうだ。
今でこそあまり見なくなったが、昔はよく駅のホームで傘をクラブに見立ててゴルフの練習(?)をしているおっさんを見かけたが、すごくカッコ悪いと思ったものだ。

最初に入社した会社で直属の上司だった主任は他部署の人たちとほとんど交流を持とうとしなかった。お互いがお互いを嫌ってる、というのは誰の目にも明らかだった。しかしそんな主任が突然ゴルフをやり始め、そしてどんどんのめりこんでいった。
さらに驚くことに、金曜日に他部署の連中と明日のゴルフの集合時間などの打ち合わせをしていた。
普段いがみ合ってるくせにゴルフは一緒に行くというのが謎だった。
ゴルフには人々を仲良くさせる魔力があるのだろうか。

「やればわかる」という人がいたが、そんなことはない。
今の会社に入った時期、社長がちょうどゴルフにハマり始めたころだった。
その頃は年に2回社員旅行があったのだが、春の社員旅行は山梨のペンションを借り切って初日はバーベキュー、翌日は全員強制参加でショートコースだった。
そこで初めてゴルフというものをやったが、おれは第一打目ですでに窮地に陥った。
ゴルフクラブはむなしく空を切るばかりでボールに当たらないのだ。
そんなばかな、なぜ当たらない・・・しかし何度やっても空振り。
これができないとそもそもコースを出発できない。
ショートコースには他の客たちもいるのでおれがいつまでももたもたしてると他のグループに迷惑がかかるしカッコ悪い。

そして秋の社員旅行。場所は河口湖近くのペンション。
初日は全員参加でプロのレッスン、2日目はまたショートコースだった。もちろん全員強制参加。
この時も1打目がなかなか当たらず、いつまでも出発できずに恥ずかしい思いをした。

もしゴルフ接待が当たり前のような仕事についていたら、ものすごいストレスになっていただろう。
「ナイスショット!」
「社長!さすがですぅ!」
などと言うセリフを吐い日にはきっとものすごい自己嫌悪に陥っていただろう。
営業に携わる立場ならゴルフの話題ぐらいできて当たり前、と思ってるおっさんたちもおそらく相当数いるんだろうな。

すごい昔だが、とある製薬メーカーの部長と話しているとき、この人とにかくゴルフの話題に持っていきたかったようで「私、シングルですからね」とドヤ顔で言った。おれにはこの「シングル」というのがどれくらいスゴイことかもさっぱりわからなかったが、相手は「スゴイですねぇ!」と言ってほしいのはよく伝わってきた。

先日業界団体から「親睦ゴルフコンペのご案内」というのが回ってきた。
場所は埼玉の飯能で7:30受付、費用は一人25,000円もとるらしい。
でもたぶんゴルフ好きは率先して参加するんだろう。

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