龍を見た人⑨~東大寺

パワースポット

新薬師寺をあとにしたおれは再び春日大社の中へ戻っていった。
さて、この後どうするか。
時刻は午後3時。このままホテルに行くのももったいない気がする。
明日にしようと思っていた東大寺、今日行っちゃうか。

東大寺はまさに春日大社の隣にあるのでそのまま歩いていける。
そしてやはりというか、東大寺は修学旅行生であふれていた。

やっぱり早朝にすればよかったと後悔しながらも、もう来てしまったのだからしょうがない。
中高生にまじって南大門まで進んだ。
南大門には8mの巨大な金剛力士像がある。


そして門の向こうには大仏殿だ。
これがさらにデカい。大仏がデカいというよりも、大仏が入っている建物(大仏殿のこと)がどうにもデカい。建立されたのは758年というから今から1200年以上前。クレーン車すらない時代に一体どうやってこんなもの作ったんだろう。屋根の瓦だって一体何千枚必要なんだ。どうやって屋根まで運んだんだろう。


そして大仏殿の中に中高生とともに入っていった。
昔は仏像とか絶対撮影禁止だったのに今はスマホで撮り放題。特に若い子たちは当たり前のように写してる。つくづく時代は変わったと思う。
大仏殿の中は相変わらず修学旅行生であふれ、結構な賑わいだった。


東大寺はその巨大さの迫力と修学旅行での定番コースから、すでにエンターテイメント化しているのだと思う。そういえばさだまさしも東大寺でコンサートやってたな。だからここにパワースポット的な何かを求める方が場違いなのだろう。ましてやこんなところに龍なんかいないだろう。

境内を出るとまだ修学旅行生がわんさといた。生徒たちは鹿と戯れていたが、奴らの性格を知らない子供たちはやみくもに鹿せんべいを振りまいて鹿たちに体当たりされたり噛みつかれたりしていた。
鹿はみんながバンビみたいだと思ったら大間違いだ。それほど友好的な動物ではない。


結局2日間の予定を1日で終えてしまった。
さて、明日はどうしよう・・・。
いくつか選択肢はあったがそれが現実的かどうか、ちゃんと落ち着いて考えなければならない。
選択肢①・・・SHINGOが龍に会ったという和歌山の高野山へ行く
選択肢②・・・呼ばれた人しかたどり着けないと言われるパワースポット、天河神社へ行く
選択肢③・・・同じく呼ばれた人しかたどり着けないと言われる玉置神社へ行く
選択肢④・・・江原啓之、ゲッターズ飯田が絶賛するという大神神社へ行く


まず選択肢①の高野山を考えてみる。
高野山はSHINGOが奥之院で初めて龍を肉眼で見たと言ってた場所。行く価値はある。
行き方にもよるが奈良からは片道2時間半から3時間かかるようだ。ただし交通費もそれなりにかかる。

選択肢②の天河神社
ずっと昔、まさに呼ばれもしないのに勝手におしかけていった所だが、当時は何も分からずにただ「行った」だけという大変もったいないことをした。そこへもう一度行くというのはどうだろう。奈良からの行き方を調べてみた。
まず電車を乗り継ぎ「下市口」という駅まで行き、そこからバスで約1時間、さらにバス停から徒歩45分、しかもバスは1日3本・・・。順調に行っても片道3時間以上かかるらしい。たどり着けても万が一帰りのバスを逃したら山に取り残される。普通に無理だろこれは。

選択肢③の玉置神社。
ホームページの画像を見ただけでも「なかなかやるな!」という雰囲気が漂うパワースポットで、道に迷ったりカーナビが狂ったりと、たどり着くのがなかなか大変という噂だ。
バスに乗ってけば自動的に着くだろ。しかししかし・・・
「八木」というのが最寄り駅でそこまで行くのに2時間弱、そこからバスに乗り「十津川温泉」で下車。そこからなんとタクシー(片道4000円)だという。これはもう検討の余地もない。

最後の「大神神社」。
「おおみわ」と読むらしいが、ここは神社裏にそびえる三輪山がご神体だそうで、「神の山」として神聖なものとされており、勝手に登ることもできないらしい。江原啓之とゲッターズ飯田が絶賛したとyoutubeに出ていた。
奈良駅からも30分程度で行けて、駅からも徒歩5分くらいらしい。これならわりと朝早い時間に着くこともできるだろう。
翌日のとりあえず、午前中の予定は決まった。

つづく

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