龍を見た人③~計画編(なかなか出発しない)

パワースポット

昔から「国内旅行」というものに全然興味が無かったので、仕事以外で地方に行くというのはほとんどなかった。しいて言えば、学生の頃、東京から鹿児島の「喜界島」へ鈍行列車をひたすら乗り継いで行ったことがある。
「時間はあるが金が無い」のが学生のスタンダードだったから、とにかく格安で行く方法を考えた。
まず新宿から夜行バスに乗り、早朝に大阪に到着。そこからはひたすら各駅停車を乗り継ぎ鹿児島まで行き、最後は船(これも夜行)で喜界島へ渡った。長時間の電車移動は想像以上にキツかった。横になって眠れないというのが一番つらかったが、当初予定していた鹿児島からの船が欠航になり、カプセルホテルで1泊。その時やっと横になって寝れることに幸せを感じた。

今回京都、奈良へ行くと言っても当然交通費がかかる。仕事の出張であれば何も考えずに会社に経費精算するが、今回は自分の財布から出て行くわけだ。
大人のスタンダードで考えるなら「(ある程度の)金はあるが時間が無い」になるのだろうが、普段旅行などしないおれにとっては「こんなにかかるのか!」と、何とも納得しがたい金額になる。この移動にかかる交通費の高さが地方格差を生んでいる原因の一つではないか。
例えば交通費が全国無料で国民が日本どこでも自由に移動できれば過疎化となっている地方へも人が流れるのではと思ったりもする。
そして今回、なんとか安く行ける方法はないものだろうかと再び考えた。しかも学生の時と違い今回は時間も限られている。いつまでも会社を休むわけにもいかない。

そうだ、夜行バスを使おう・・・。
調べると、東京から京都へ行く夜行バスがちゃんとあるじゃないか。しかも料金は安い会社だと鉄道の1/3以下だ。夜行バスならリクライニングもできるだろうし。
「別に仕事に行くわけじゃないから夜行バスでもいいだろう」
さっそく申し込もうとしたが、ちょっと思いとどまらざるを得ない情報を見つけてしまった。

高速バスは楽天トラベルで申し込めるので、時間や到着場所、料金などいろいろ物色してみた。

今は「3列独立シート」や「カーテン付きで個室感覚」など車内環境もずいぶんと豪華になっているようだった。いろいろ見ているうちにそれぞれのバス会社の「レビュー」を見つけた。それを見ていると

「もう二度と乗りたくありません」
「トイレの近くだったので臭かった」
「シートが不衛生」
「カーテンがちゃんと閉まらない」
「お菓子のかすがシートに残ってた」
「後ろの人の足の臭いが漂ってきて最悪でした」
「楽天で申し込むと真ん中の席にされる」

などネガティブコメントがスゴイ。いくら安いと言っても不快な思いをしながら行くのはヤダな。
しかしそんなレビューをしばらく見ていて気付いたのだが、ネガティブコメントと同時に

「快適でした!また次も利用したいです」
「カーテンもありまさに個室感覚。ぐっすり眠れました」
「シートもゆったりで清潔でした」

などのコメントもある程度入っている。要は意見が極端に分かれている。
つまりは「運」だな。
おれは楽天トラベルのアプリから予約ボタンを押したのだった。

つづく

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