これがはたして龍の効果なのか③

スピリチュアル

衝撃的な社内席替え事件(大げさ)から5ヵ月、事態は急変した。
ボス猿の真ん前の席に移動させられたおれは、神社でお願い事なんて所詮ファンタジーの世界かと投げやりな気持ちになりながらも、その後の神社巡りでもしつこくお願いをしていた。
しかしそれは今までの
「働きやすい環境にしてください」
ではなく、
「席替えお願いします」
と具体的にお願いするようにした。
そして先月、おそらく日本最強のパワースポット、富士山に行った時も5合目にあった神社でもぬかりなくその件はお願いしてきた。
これがダメ押しになったのか、その2週間後。

「一人辞めることになったので、その部署へ異動してほしい」
とボス猿が言ってきた。

その部署で一人退職することになり、時期的にも大至急で補充が必要になったのだ。
そこで自分で言ってしまうが「社歴も長く何でもこなせる」おれが急遽アサインされたわけだ。
業務を引き継ぎながらの完全な部署異動だった。

この表現は微妙で、「引き継ぎながら」であれば、今の席のままの方が客観的に考えればいいとも言える。しかしおれは1分1秒でもこの席を離れたい。
退職する奴の席はというと、ボス猿からも遠く離れたかなりのベストポジションだった。
そいつはもう残りの勤務はテレワークになっていて、席は空いてる。

問題はいつそこに移るかだ。
その部署のマネージャー(といっても自分よりも後輩なのだが)に「もう移っちゃっていいよな」と聞くと、「社内で発表があるまで待ってください」という。

一人退職するという発表はあったがおれが異動する件については触れなかった。
おれは何度もマネージャーに早くしろと催促した。
ボス猿からの公式発表は無かったが、代わりにこのマネージャーがチームのメンバー宛に発表してくれた。そこでおれは徐々に移動を開始した。
下手に直接ボス猿に言えば「今の席でいいじゃん」とか言われるとそれで話は終わってしまうので、そんなわざわざ墓穴を掘るようなことはしない。
おれは徐々に机の荷物を移動し、態度で意志表明するとともに「もう移動しちゃったもんね」という既成事実を作り上げていった。
そして3日かけて、晴れておれの席替えは完了した。

これって願いを叶えてくれたってことだろうか。


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