アイスランドのSFサスペンス『KATLA(カトラ)』(Netflix)がちょっと怖かった

映画の部屋

予告編と紹介文を見て面白いかもと思い、第1話を観てみた。
全8話構成だがもしかしたら第2シーズンもあるのだろうか。
最初、「ん?これ何語?」と話している言語が分からなかった。
これはいったいどこの映画だろうと思ってネットで調べると、なんとアイスランドだという。
言語はアイスランド語。
アイスランドと言われてもなかなかイメージがわかない。
アイルランドというのもあるし、位置関係もちょっと怪しい。
イギリスの横にあるのが「アイルランド」で、そのはるか上、ノルウェーと北極の間にあるのが「アイスランド共和国」だ。
地図で見るといかにも寒そうなところにある。
北極に近く、何が悲しくてこんな寒いところに住んでいるのだろうと思っていたら意外にそんなことはなく、寒い時でもせいぜい-3℃ぐらいで、同じ緯度にあるスウェーデンやフィンランドよりも暖かいそうだ。
これはメキシコ湾から流れてく暖流のおかげらしい。

舞台はこのアイスランドにある「カトラ火山」。実在する火山だけど山を氷河が覆っているらしく、噴火すると氷河が溶け出し大洪水が起こるという。カトラ火山はアイスランドでも最も危険な火山のひとつになっている。

物語はこのカトラ火山が噴火して1年後、火山灰で荒廃(?)した麓のヴィークという村(これも実在)で、全身火山灰にまみれた裸の女性が発見されるところから始まる。
このシーンでもうすでにビジュアル的にも恐ろしいのだがオカルト映画ではない。
数年前に死んだはずの人や、今現在生きてる人のコピーが灰まみれであとからあとから出てくる。
「取り替え」と字幕では出ていたが、まるでクローンのようだ。
結局その理由とか原因とかは最後の方で明かされていく。
その原因というのがちょっと無理があるんじゃないかと個人的には思ったが、一般レビューの評価は悪くないようだ。

アイスランドの文化だろうが登場人物の名前が「グリマ」「ギリス」「チャータン」「グンビルド」「トール」「アシャ」など独特で、誰が誰だかよくわからず、一話目を見終わっても記憶がふわふわしていた。
ストーリー展開もなんか独特で、説明なしではなかなか状況が理解できないシーンが多々あった。
話が進むにつれ、何となくつながりが見えてくる仕掛けなんだろうが、とにかくわかりづらい。

結局8話まで全部見てしまったが、特に後半は物語が佳境に入っていくので面白いと言えば面白い。
が、はっきり言って後味はあまり良くない。
梅雨時や冬の天気の悪い時に見たらますます気が滅入るだろう。

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