見事にすべった『アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲』

映画の部屋

何年か前に上映されて個人的に大絶賛した『アイアン・スカイ』。その続編ができると聞いてずっと楽しみにしていたのに一向に公開される気配がなかった。しかしYoutubeでは予告編とかずいぶん出ているからとっくに完成しているはずで、字幕まで入っていたから日本公開が無いなんていうことはないだろうと、待つこと数年。するとなんと、Amazonプライムに出ているではないか!
なんで公開もしてないのにこんなところにあるのだ。
WEBで調べてみたら
「当初、公開日は2017年8月の予定だった。その後、2018年2月14日に変更となり、さらに8月22日に延期され、そこから再び延期となり、最終的に2019年1月16日にヘルシンキでワールドプレミアが開催されることが発表された」
とあった。なんか著作権をめぐって訴訟問題もいろいろあったらしい。いずれにしても日本での劇場公開はなかったのだろう。
さっそく199円払って観てみた。
前作では第2次大戦で敗戦したナチスが月に逃れ、月面裏に基地を作り再び地球侵略を狙うという痛快なストーリーで、なんと製作費はクラウドファンディングで1億円を集めたという。B級映画という評判だったが、そのストーリー展開、キャスト、映像どれをとってもA級娯楽作品だ。久しぶりに面白い映画を観たという満足感に浸っているときに続編が制作されているという情報が流れてきたのだ。
さて、Amazonプライムで見つけた続編は『アイアン・スカイ第三帝国の逆襲』。今度は地球の地下帝国にナチスがいた、という設定と聞いていた。またまた奇想天外なストーリなんだろうな、と思いながら見始めた。
んー・・・ちょっと導入部分は間延びしてるかな・・・まあこれからジェットコースターになるんだろう・・・んー・・・えー・・・
期待はものの見事に失望に変わっていった。最後の方はもういいよと早送りしたい衝動にさえ駆られた。
続編が見事にスベってしまった典型だろう。これを劇場公開で観てたらその失望感はもっと巨大だったに違いない。
1作目もストーリーにいろいろ無理はあってもそれはそれでいいのだ!と許せたが、今回のはあまりに無理がありすぎたのだろうか。いや、そもそもストーリー自体、1作目のようなダイナミックさに欠けていたのだろう。
そういえば『インディペンデンス・デイ』も続編は最悪だったな。そうだ、『マネキン』の続編もサイテーだった。
しかしなんと、ネット上では「アイアン・スカイ第3弾、舞台は中国」との情報が出ていた。製作側は敗者復活のつもりか、それともまさか第2作目が良かったとでも思っているのか・・・。

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