世紀の名作『チャップリンの独裁者』はチャップリンとヒトラーのリアルバトルだった

映画の部屋

言わずと知れた名作『チャップリンの独裁者』。まさか大人でこの映画を知らない人などいないと信じたい。
この映画を最初に見たのはたぶん中学生の頃だったと思う。
父親に連れられ地元の映画館に行ったのだろう。
いくつかのシーンは何となくぼやっと記憶にあったがストーリなんか理解できるはずもなく
そこに込められていた意図も中学生の子供にわかるはずもなかった。
大人になってから、多分ビデオで見たのだろう。反戦メッセージということは理解できた。
さらにどこかのワゴンセールでDVDを購入した。いい映画だからいつでも見れるようにと思って買い置きしていた。
この映画のラストの演説シーンはあまりにも有名である。


『チャップリンの独裁者』はもちろんナチスドイツ、ヒットラーのパロディだ。
映画の中では「ドイツ」も「ヒトラー」も「ユダヤ人」もそれぞれ呼び名は変えてあるが見れば何を表しているかは一目瞭然だ。

床屋のさえない主人公とヒトラーが偶然うりふたつで、ひょんなことから途中で入れ替わり、というか勝手に間違えられ、床屋が大衆の前で本人の代わりに大演説を行うことになる。大衆はヒトラーだと思っているが、その演説で話されたことは戦争などするものではない、人種差別はよくない、独裁はよくないなど平和を訴える内容に大衆は驚く、という内容。

しかししかし・・・
ここでまた中田敦彦のYoutube大学だ。ヒトラーとチャップリンのことを解説したのが出てきた。数多い中田敦彦のYoutube動画の中でもこれは神回と言っていい。それによると、『独裁者』という映画は実際にヒットラーとチャップリンの戦いだったと知って驚いた。

二人は同い年で、誕生日も4日違い。ヒットラーはドイツに生まれ、チャップリンはイギリスに生まれた。片や世界征服を狙う極悪独裁者、片や世界平和を望む人気映画スター。よく見ると顔も驚くほどよく似てる。スゴい因縁だ。この二人、前世でどんな関係だったんだろう。

チャップリンはヒトラーの危険性を早くから見抜き、この映画を第二次世界大戦の始まる前に作ったという。確かに公開は1940年となっている。チャップリンはヒトラーがその演説の超絶上手さを利用して大衆を扇動し、彼がユダヤ人を迫害し強制収容所を作るだろうことなどを見通していたというのだ。一方ヒトラーもチャップリンの世界的な人気は知っていて、自分のことを題材に映画を作っていることを知り、こんなものを上映させてなるものかと配給拒否を同盟国でやっていたらしい。そんな攻防戦があったとは全く知らなかった。
そういうことを踏まえて改めてこの作品を見ると、チャップリンの超天才ぶり、そしてホントに心の優しい人だったんだろうなと思えてくる。


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