階段昇降機メーカーのダメ社員

社畜日記

うちの妻の母、つまり私の義理の母ですね、その義理母が我が家のわんぱく坊主2歳を公園で遊ばせていたとき、滑り台でしりもちをついたそうだ。そして腰をかなり打ったらしく、一週間ほど安静にしていた。医者からは「次にやったらやばいよ、歳も歳なんだから骨量も減っているし」というようなことを言われたらしい。
妻の実家は自営業だったため、1Fが仕事場、外階段で2Fが住居という構造なのだが、この階段が恐ろしく急階段なのだ。これを設計した人、工事をした人は何も感じなかったのかと思うような階段で、初めて見たときから危ないと思っていた。むしろよく今まで何も無かったなと思ったほどだ。

で、ここに階段昇降機をつけることになった。
階段昇降機とは椅子がモノレールのように階段に沿って設置されたレールの上を登ったり下りたりするやつで、福祉関係の展示会では良く見かけるやつだ。

おれは早速インターネットでメーカーを調べ、信頼できそうなところ2社に対して資料請求のメールを送り、「急いでいるので価格が知りたい。連絡はこの携帯に」と携帯の番号を備考欄に書いておいた。

翌朝、早速T社の営業マンから朝9時半頃電話があった。しかしもう一方のK社からは何の連絡も無かった。そして翌々日、K社の女性とおぼしき営業担当から「価格はおよそこれくらいです」とメールが入ったが、電話は来ない。

せっかく電話番号を書いて、しかも購入時期は一ヶ月以内、と書いてあったのに電話の一本もしてこないというのはどういうことだ。いわばおれは今、ビジネス用語で言うところの超有力な「今すぐ客」なのだ。しかもT社とK社の製品では、ネットで見た限りではK社のほうがいいんじゃないかと思っていたのだ。
結局10日たってもK社からは何の連絡も無かった。
「資料はごらんいただけましたか」のフォローの連絡も無い。
この会社は営業会議とかやらないのだろうか。

そのあとおれはさらにもうS社に同じように資料請求してみたが、こちらはもっとひどかった。封筒にカバーレターも無くただカタログが一部だけ入って送られてきた。これでは誰に連絡すればいいのかさえわからない。
おれはラストチャンスのつもりでK社の東京営業所に自分から電話してみた。電話には若い兄ちゃんみたいのが出てきた。

「そちらにショールームはありますか」
「ええっと、あります」
「・・・どこに?」
「来て頂ければ」
「来てって、そこの営業所に行っていけばいいんですか」
「そうです」
「・・・何時まで?」
「ええっと、朝は9時半くらいから夕方は5時くらいまで・・・」
「わかりました」
「あ、でも予約が必要です。来る前に電話してくれないと・・・」
「もういいです」

企業の宝は人材であるというが、K社のバカ社員どもは一度ならず二度も自分たちで100万円の受注チャンスを潰してしまったのだ。
K社は毎年高い出展料払ってあちこちの福祉の展示会に出展しており、CMもやっているらしい。こういうバカ社員がいては、せっかく宣伝しても売れないどころか企業の信用まで落としてしまう。
よくこの会社は生き延びていられると思う。

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