『鬼滅の刃』の異常的大ブーム

映画の部屋

『鬼滅の刃』をHuluで結局毎日3話ずつ見ていた。
1話が23分程度なのでその気になればわりとサクサク見れるのだ。しかしこれはハマったわけではなく、なんでこんなに人気があるのかを突き止めたかったのだ。

会社でも「劇場版見に行きました!」というやつがいた。
一体何話まであるのかも分からないまま毎日寝る前にタブレットで見ていて、昨夜、突然「26話で終了!」となってしまった。「無限列車」とかに乗り込んだところで終わった。
今まで見ていたのはシーズン1で”立志編”と書いてあったが、この続きはどこで見れるのだろう。GYAO!か?Amazonプライムビデオか?いろいろ検索していくと、今まさに劇場でやっているのが「無限列車編」と書いてあるが、もしかしたらこれが続きなのか。
さらにシーズン2はまだやってないようだ。つまりシーズン2へ進むにはこの劇場版を見ないとダメということじゃないか。なんて商売がうまいんだ。

しかしこの作品は映画、原作、音楽だけでなく、缶コーヒーや様々なグッズへのライセンス提供で、コロナ禍の日本経済を強力に回しているようにさえ思う。ロッテ、ローソン、JR九州、GUなど相次いでコラボしており、その勢いはやっぱり異常と思えるほどスゴい。ついには年賀状にまでキャラクターを載せるそうで、もう今年の日本郵政は大特需だろう。そして原作のコミック全22巻がなんとオリコン売り上げの1位から22位まで独占しているという。
もうこれは前代未聞、異常事態と言ってもいい。大げさに言うなら今の『鬼滅の刃』ブームは歴史的事件とさえ思う。

結局26話を見終わってしまったわけだが、ウケてるメインの層は誰なんだろう。
少年ジャンプの連載だというから小中学生だろうか。
いや、それだけではこんなに経済を動かす様なことにはならないだろう。
老若男女?
何故だろう。
もう一度改めて振り返ると、親兄弟を鬼に惨殺された主人公の少年、竈門炭治郎。唯一生き残った妹を人間に戻すために師匠の下で修業をして「鬼殺隊」に入隊する。
ここに行くまでにいろいろな出来事があったわけだが、総括してもこのメガヒットの要因が分からない。
主人公の炭治郎は過去にも未来にも現実世界には絶対に存在しえない心のきれいすぎる人間で、鬼殺隊に退治されていく鬼たちも様々な不幸でかわいそうな生い立ちがあったり、一体倒すごとにだんだん強い相手が出てくるのもまさにゲームの世界と同じだ。
そんなストーリなら他にもいくらでもあるだろう。

ますます分からない。
かといってこれ以上見続けるためには、まずちびっこに交じって劇場版を見なければ話が分からなくなる。
いや~それは無理だな。いい大人がそんなことできない・・・。
社内の「見に行った」という奴に「お前は小学生に交じって見てたのか?」と聞くと、
「レイトショーだから大人しかいませんよ。満員でしたけど」
なるほどその手があったか。しかしどうせ劇場で見るならIMAXとか3Dがいいんだけど。

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