劇場版 Xファイル2-真実を求めて

映画の部屋

第一シーズン始まって以来、おれは「Xファイル」シリーズが大好きだった。

将来はモルダーのような男になりたいと思った。
そしてスカリーのような賢くてキビキビした女性を奥さんにしたいと思った。

しかし第10シーズンの最終話は、まるで「新世紀エヴァンゲリオン」の最終回のような、あまりにもあんまりな終わり方で、多くの「Xファイル」ファンにとっては許しがたい幕引きだった。

おそらく製作者もどう終わったらいいものか分らなくなってしまったのではないだろうか。

最終話で終わってしまったトラウマを解消するためか、新たに劇場版が出来ると知って驚いた。
やるときはやるじゃないかクリス・カーター(製作者ね)。

Xファイルの劇場版は今までにも『Xファイル・ザ・ムービー 未来と闘え』として1998年に公開されていた。
それはスケールもストーリーも壮大なもので、まさに「劇場版」にふさわしいものだった。

今回は劇場版の2作目、いやがおうにも期待が膨らむ。

11月の公開を待ちわびる日が続いたが、いざ公開となるとなかなか忙しく映画館に行く機会も無く、ようやく仕事も合間を縫ってそろそろ行かねばと思っていた矢先、なんとほとんどの劇場で上映が終了しているではないか!

おれは慌てた。

インターネットで検索していくと、都内近郊は全て終了していて、かろうじてやっているのは長野とか北海道とか山口などの地方都市だった。

「いくらなんでもそれは・・・」

としばらく自分の犯した致命的なミスを呪いながら、ふと熊谷でもやっていることがわかった。
でも熊谷ってどこ?
路線案内で検索すると、確かに埼玉圏内だが新幹線の止まる駅だ。
ここをはたして埼玉と言ってもいいのだろうか。

さらに貴重な情報が分った。

東京ディズニーランドのある舞浜のショッピングモール、イクスピアリの中のシネコンでやっているらしい。
ここなら東京駅から電車で20、30分もあれば行くだろう。



翌日、おれは定時きっかりで会社を出て舞浜に向かった。
舞浜駅は東京ディズニーランドのクリスマスのイルミネーションでゴテゴテに飾られていた。
こんなところに男がひとりで来ていいものだろうか。
しかしとにかくおれは割引なしの1800円も払ってついに劇場版「Xファイル2」を観た!

モルダーもスカリーもちゃんと我々と同じく歳を取っていたが、やはりスカリーは綺麗だし、モルダーはカッコよかった。

残念なのはやっぱりストーリー。
別に悪くは無いのだが、特に劇場版にする意味があったのかと思えるストーリーと、明かに低予算で作られている。
ストーリーも金のかけ方も、ブーム真っ只中で作られた一作目の劇場版とは大違いだ。

やっぱりおれの最終話に対するフラストレーションはこんなもんでは解消されない。

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