「占い」ではなく「預言」が聞けるカフェ

スピリチュアル

東京・高田馬場にある「預言カフェ」。

キリスト教会が運営する珍しい「占いカフェ」(この表現は正しくないだろうが・・・)だ。
数年前にある人から「一度行ってみると面白いよ」と話は聞いていたのだが、どうもいまいちピンとこなかった。そのまま数年過ぎてしまったのだが、縁とは不思議なもので昨年9月、ひょんなことから私はそれを体験することとなった。

場所は高田馬場駅から3分くらいのところにある。外見は全く普通の喫茶店だ。

20年くらい前、私の職場の駅前の喫茶店でやはり占い師が手相診断をやっていたことがあったが、
この時は店内の隅っこの方のボックス席を使ってやっていたので、この「預言カフェ」もそんな感じなのかと思っていたのだが、実際は店全部が「占いの館」(この表現はちょっと・・・あくまでもニュアンスとして)なのだ。
入口で名前を書き、しばらくすると呼ばれる。
普通に席に案内され、メニューが渡される。
それはただのドリンクのメニューで占いのメニューではない。
私の記憶では数多くのコーヒーだけがあったような気がするが、どれも1000円とか1200円とか、コーヒーのメニューとしては高額だった。
何も知らないで普通の喫茶店だと思ってここに入っていきなりこのメニューを見せられたらかなりひるむのではないか。

ここのシステムは、席に通されてしばらくするとスタッフ(?)がやってきて自分の向かいの席に座り、おもむろに「預言」を話し出す。
面白いのはそれを客のスマホのボイスレコーダーに録音してくれるのだ。
だから光景としては、預言者であるらしい店のスタッフが客のスマホに向かって預言を話し、客は同時にそれにじっと耳を傾けている、というものだ。

土日や時間によっては1時間以上待たされることもあるらしいが、私が行ったときはほとんど待ち時間なしで入れた。
名前を書くとすぐに席に通された。

周りを見渡すと、ほぼ女性客。男性客も一人か二人いただろうか。
なるほど、あちこちで預言を受けてる(?・・・どうも表現が難しい)人がいる。

やがて注文のコーヒーが運ばれてきた。
預言者は何人かいるようだった。
しかし誰がウェイトレス、あるいはただのスタッフでどの人が預言者なのか分からない。
自分のところには一体どんな預言者が来るのだろう。
できれば「銀河鉄道999」のメーテルのような麗しくも謎めいた女性だったら何言われても従うだろうなとか考えてると、突然おじさんが私の向かいに座った。
やっぱりメーテルじゃないのか・・・。

それでも私は期待と不安を胸にスマホをおじさんに渡した。

今までも「占い」のようなものは何度か経験したことがある。
それは全くのインチキだったこともあれば、事の真偽は分からないがどのようにも解釈できるというありがちなものもあった。
そして今回のは「予言」ではなく「預言」。つまり神の言葉を「預かった」ものを聞くという、一応の差別化がそこにはある。
その神とはキリスト教の神である。これはイエスの父、という意味だろうか。

おじさんはおもむろにスマホに向かって話し始めた。
「主が言われます。我が息子よ、私はあなたを愛してます。あなたのコツコツと一生懸命に誠実さを持って多くのことに向き合ってきた、その姿を主は知っていると言われています」
ここから一気に私に対する「預言」が告げられた。時間にして3~4分。
「預言」なので、質問も相談も一切受け付けない。
預言が終わるとおじさんはさっさと別のテーブルに行ってしまった。

私の場合、仕事に関する話だった。
どうとも解釈できると言えばそんな気もするし、ここに大きなヒントが見え隠れしている気もするし、
うーん、どうなんだろう。

自分のが終わってから、ふと周りの人たちに告げられてる内容に、耳をそばだてて聞いてみた。
もしかしたらみんなに同じようなこと言ってるのではないかと思ったからだ。
しかしやはり個人個人内容は違うようだった。

キリスト教会がこういうことをやってるのも意外であり画期的なことだと、素直に思った。
聞いた結果について、どう解釈するか、それはどのみち本人次第。

誰かに勧めますか?と聞かれれば、「行って損はないかも」と答えるだろう。

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