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エッセイ

大震災の夜

テレビや映画ではなくリアルで起きた東日本大震災。東京消防庁に勤務する姉は24時間交代シフトで三角トンガリ目になっているようだ。隣の席の男性職員は遺体の回収作業のため現地に行ってるという。津波で町が壊滅状態になり、電気、ガス、水道が止まり、食...
音楽の部屋

幻の大型ユニットD-LOOP

日本生命のおばちゃんの配慮で春日部文化会館で行われる「仮面ライダーooo」のショーの招待券が手に入り、子供を連れて行ってきた。「ooo」と書いて「オーズ」と読ませるらしい。その会場に隣接した食堂兼休憩室で流れていたBGMで、意外なものが流れてきた。D-LOOPというグループの「Love me tender」だった。
社畜日記

がんばれ伊藤くん(仮名)・・・後編

伊藤くんは2年半ほど私の部署にいたが、その後社長が思いつきで始めた新しい展示会の担当となった。この新しい展示会とは私がやっている展示会の会期中に社長が「こんな名前はいいよな」と、ネーミングだけ考えてマーケティングゼロで始めたという、ちょっと常識では考えられないようなビジネスモデルだった。
社畜日記

がんばれ伊藤くん(仮名)・・・前編

今年、我が社、というか私の前の会社は退職ラッシュだった。なぜ前の会社のことを知っているかというと、前の会社と今の会社はグループが同じなので同じフロアにいるから分かるのだ。 7月以降、毎月一人ずつ辞めていき、その中には元、私の部下も二人いた。
育児の部屋

ノロウィルス②

さて、病院に着いた。が、市立総合病院なので結構広い。どこへ行けばいいのかさっぱり分からない。誰に聞いたのか覚えてないが、とにかく教えられた方向におれはダッシュした。途中、道に迷いあたふたしていると、偶然妻と、妻に抱えられだらーんと寝ぼけたような顔をしたわが子が通路にあるベンチに腰掛けているのを見つけた。
育児の部屋

ノロウィルス

2年前の2月、まだ子供が1歳半のとき、急に下痢をしたり吐くようになった。1日2日で治ればいいが、いつまでたっても治らない。3日目の夜、これはちょっとただ事ではないのではないかと思い、夜間小児急患受付の診療所に連れて行った。とりあえず薬と強力ポカリスウェットみたいのをもらってきた。しかし症状は一向に良くならない。
エッセイ

絆(きずな) ※ちょっと長いのでPC閲覧推奨

私の姉は27歳の時に結婚した。相手は36歳の岩手県出身の起業家だった。魚介類の輸入を手がけていたのだと思うが、自信に溢れた人だった。姉は短大卒業後、教授の勧めでその大学に残り、管理栄養士となりしばらく大学で働いていたが、83年に開催された「...
隣人トラブル

第12話 平和が戻る日②

そしてついに裏の家が引っ越した。我が家に平和な日々が戻ってきた。年末にうれしいニュースだ。思い起こせば11ヶ月前、裏のジジイの突然の襲撃以来、なんとも居心地の悪さを引きずりながら今日まで来てしまった。
転職日記

転職日記|入社2か月目の理不尽

入社して2ヶ月が過ぎたとある土曜日だった。その頃会社は月3回土曜日出社だったが、土曜日に関しては出社時間も退社時間も適当で、みんな10時ぐらいにやってきては3時くらいに帰っていった。その日、おれはコンサートに行く予定だった。昔からファンだったシンガーソングライターの「きくち寛」が久しぶりに東京でライブをやることになっていたのだ。
転職日記

転職日記|展示会という仕事

私の転職した会社は「新聞社」ではあったが、同時に「展示会」というものをやっていた。前職でいえば、出展していた側だが、今度は主催者だ。この展示会については他の社員からもいろいろ噂は聞いていた。「この会社は春に辞める人が多い」というものだった。展示会はたいてい3月に行われていたのだが、これで完全に疲弊してしまい辞めていくのだという。
転職日記

転職日記|意地悪な女

「会社」シリーズを書き始めて分かったことがあるのだが、入社当時のことを思い出していると、うつになりそうだ。入社一年目はとにかく辛かった。だから無意識に思い出さないようにしていたのかもしれない。しかし思い出す作業をしていると、かなり鮮明に記憶していることに我ながら驚く。と同時に当時の情景や感情までもが蘇ってくるので、それはそれで結構きつい。
転職日記

転職日記|ストレス特集

4月号は「ストレス」の特集だという。そもそも紙面の作り方の初歩的なことを理解してないので、何をどうすればいいのか全く分からなかったが、「じゃあ今回は初めてだからおれと組むか」と社長が言った。先輩の女は「最初はね、薬局とかたくさん行ってこなきゃダメ」という。取材の申込み方や取材方法そのものがわからないおれは聞いてみた。
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