護摩焚きの誘惑を抜け、いよいよ目指す「東照宮」が出てきた。
さすがに壮大だ。小学生の修学旅行で来たってわかるはずがない。
「ここは東京スカイツリーと同じ標高634m」と標識があった。
都市伝説では東京には昔から結界が張られていて、いろいろな災害から守られているとよく聞く。
まあ災害と言えば関東大震災や東京大空襲などはあったわけだが、大きな災害は確かに戦後なかったように思う。
東京スカイツリーの真北に同じ高さ。いかにも何か意図的なものがありそうだ。
東京スカイツリーの建築には陰陽師が関わっていたんじゃないだろうか。
現状ではもう結界がもたないので新たに高層物を作る必要があったのではないか。
しかも東京スカイツリーの場所は浅草の浅草寺のちょっと先で、駅で言うと曳舟と押上の間(?)。
なんであんなところに唐突に高層タワーを作ったのかは確かに不自然な気もする。
さて、今日の目的は東照宮で厄払いをすることだ。
入り口で「厄払いの祈祷」と言うと入場料が無料になる。
申込書を記入し、階段を上ってかの有名な陽明門の先に「祈禱殿」というところがあり、そこでやるらしい。
この陽明門に入る少し手前の石畳の1枚が特別なパワースポットになっている、はずだ。
その位置から少しかがむと陽明門と本殿が一つに見えるポイントらしい。
が、陽明門は改修工事中で、その光景はとてもパワースポットと言うにはほど遠いものだった。
それでも門をくぐり、祈祷受付へ行き、祈祷料を支払う。この祈祷料にランクがあるというのも不信感を持たされる原因でもある。だからおれは一番安い3,000円のにした。
祈祷は人が集まれば随時やっているようで、たまたまおれが行った時は他に誰もおらず、なんと一人だけ祈祷殿の中で厄払いの儀式をやってくれることになった。
護摩炊きとは違うがこれはこれでなかなかの厳か感はあった。
祈祷を申し込むと、東照宮の入場料(1,350円)と祈祷のお札、絵馬、虎の置物2体、霊水(ミネラルウォーター)がついている。これにマンツーマンでの祈祷を受けたことを考えれば間違いなく「お得」だった。
東照宮を含むこの一帯は「世界遺産」だという。
言葉はよく聞くが、改めてその建造物を見ると確かに「よく何百年も前にこんなもの作ったものだ」と感心する。そして神社や寺につきもののご神木。大抵ぶっとい木があるものだが、東照宮周辺の杉の木はそういうぶっとくて高い杉の木が乱立し、それは神聖なことなのかもしれないがちょっと異様な光景にも思えた。
標高634mに多くの巨大杉に囲まれ、当然空気もマイナスイオンいっぱいの天然浄化された空気なのだろう。
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