巨大地震、富士山噴火の次に来るもの Netflix『ドント ルック アップ』

映画の部屋

年末の「やりすぎ都市伝説」を見たせいで南海トラフ、首都直下型地震、富士山噴火の呪縛から抜け切れず、今度は「彗星の衝突」だ。
Netflixで配信している『ドント ルック アップ(Don’t look up)』。
あれ?どこかで聞いたなと思っていたらすぐに思い出した。
小室哲哉のglobeの曲で『ドント ルック バック(Don’t look back)』だ。Netflixのは「上を見るな」、globeのは「後ろを見るな」だった。「上を見るな」とはこの作品の場合「空を見るな」という意味だろう。

『ドント ルック アップ』は主演がなんとレオナルド・ ディカプリオ 。
話はディカプリオ扮する宇宙物理学者(天文学者?)の助手(教え子?)が地球に向かっている巨大彗星を発見したところから始まる。
この設定自体はもう出尽くしている。
『アルマゲドン』
『ディープインパクト』
『メテオ』
『地球最後の日』
妖星ゴラス』・・・。
まだあるかもしれない。そして多くは「彗星に核ミサイルを撃ち込んで破壊もしくは彗星の軌道をそらす」というもので、まあこれも現在の科学でできることとしてはそれぐらいしかないのだろう。

「今さら・・・」とも思ったが、南海トラフ、首都直下型地震、富士山噴火の呪縛の真っただ中にあるおれは正月休みの暇な夜を持て余して観ていた。
この映画、設定は単純なのだがテンポもあまりよくなくて、話の展開がまるで読めなかった。SF映画のようにふんだんに特撮があるわけでもなく、緊迫感があるわけでもない。シリアスな映画かと思っていたら途中、コメディ仕上げになっているのかと思ったり、いや、やっぱり大真面目な映画なのかと終盤でまた認識する。しかし他のサイトでは「コメディ」に分類されているようだが、いや、コメディというには個人的に抵抗がある。

今までの彗星衝突話と違うのは、いかにも現代社会で起こりそうな展開が描かれている。
彗星衝突で地球滅亡の危機であるにもかかわらず、それすらも政治利用やビジネスチャンスにしてしまおうとする人間の愚かさがシュールに描かれている。
ディカプリオは相変わらずの名演技だ。


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