巨大彗星接近!地球を移動せよ!『妖星ゴラス』

映画の部屋

※ネタバレ含む

『妖星ゴラス』。1962年の東宝映画だ。一応カラー作品になっている。
これも彗星「ゴラス」が地球目指して突進してくるという大体お決まりのパターン。この手の映画は『地球最後の日』、『メテオ』、最近では『ディープインパクト』(1998年)、『アルマゲドン』(1998年)もみんな隕石だったり彗星だったりが地球に衝突するぞというもので、どれも解決方法は迫りくる彗星や隕石を核爆弾で破壊しようというのが当然と言えば当然なのかもしれないがほぼ決まったパターン。そこにたどり着くまでのドラマでまあ差別化を図っているようだ。

おそらく一番古いのは『地球最後の日』が原作としては1951年だから一番古いのだろうか。
ネタバレで言ってしまうと、『地球最後の日』のラストは地球脱出だ。
『メテオ』と『アルマゲドン』は隕石や彗星の爆破成功。
『ディープインパクト』はミサイル迎撃に失敗し、選ばれた100万人を地下シェルターへ避難。

しかし1962年に作られた『妖星ゴラス』はなんと、地球の軌道をずらしてゴラスをよける、というぶっ飛んだ解決法だ。ゴラスはデカすぎて核爆弾なんか意味がない、との判断から、じゃあ自分でよけるしかない、という結論だ。そのために南極にロケットのジェット噴射のようなのをたくさん作って、それで本当に地球の位置をずらしてしまった。これはいくらフィクションといえどもちょっとやりすぎのような気もする。
まあそんなこと言ったら『アルマゲドン』なんか、いくらハリウッド映画といえ、限度というものがあるだろうと突っ込みたくなるくらい無茶苦茶な展開だった。大体なんで石油掘削業者がスペースシャトルに乗って隕石に不時着してそこにあっという間に穴掘って核爆弾を埋め込むことができるのか。最後は主人公のブルース・ウィルスが自ら犠牲になって観客は感動の涙。ちょっとお手軽過ぎないか。そういう意味では『ディープインパクト』の方が、ハッピーエンドの終わり方ではなかったがすがすがしい終わり方だった。

『妖星ゴラス』は前半、個人的にはもっとテンポよく進んでほしかった。なんか少し間延びした感じが続いていたが、後半はウルトラQに出てきたアザラシ怪獣トドラが出てきたり、ウルトラマンの科学特捜隊の乗り物「ビートル号」が出てきたりしてそれはそれで面白かった。しかし南極ならやっぱり冷凍怪獣ペギラを登場させてほしかった。さらにゴラスが太陽系に突入し、土星の輪を吸い込んでしまったり月を吸い込んでしまったり(もうその時点で地球はダメじゃん)、そして何と言ってもゴラスと地球がギリギリセーフですれ違うところは、あり得ないのだが許せる。

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