入園準備

育児の部屋

幼稚園の入園申込み日だった。
先日の願書争奪戦から数週間、今日はその申込み受付日だった。
入園料の7万5000円と登録料の5000円の奉納、さらに面接、備品購入の申込みなどがあるという。
面接だと?
お受験でもないのに幼稚園ごときで何が面接だ。

おれと妻と息子は指定された9時半に幼稚園に行った。
いつもながら、幼稚園の段取りの悪さはどうにかしてやりたい。
以前、この幼稚園で納涼大会があったが、その時の駐車場、車の誘導の手際の悪さは驚いた。

運動会のときの受付や誘導の手際の悪さも閉口もんだった。
自分がイベント関係仕事をしているという職業柄、こういうのは見ていてとても歯がゆい。
当日これくらいの人が一度に押し寄せたらどういう状況になるか、それを交通整理するためにはどこに受付を置いてどう人を流すか、各ポジションには何人配置すればいいかとか、混乱を避けるためにどういうインフォメーションを出すかとか、事前にシミュレーションとか考えないのだろうか。
多分指揮する人がいないか、指揮する人の頭がそこまで回らないのだろう。
まあ保母さんにそこまで期待するのは酷だろうか。

とにかく幼稚園に出向いてもどこで受付をやっているのか分からない。
見つかっても、今どういう順番で受付が行われているのかさっぱりわからない。
一応手順らしき紙が配られたのだが、流れが書いてあるだけでそれがどこで行われているのかいちいち聞きに行かなければわからない。

入園申込みの日だからたくさんの父兄が来ている。
中には面接を意識してか、おとうちゃんもしっかりスーツを着ている家族もある。
実際面接なんてほとんどたいしたことも聞かずに形だけで終わるのだから、こんな日にスーツで来てどーするとか悪態をつきたくなった。

申し込み手続きなど単に書類を出すだけだから、こんなの郵送でもいいじゃないかと思う。
そして最後は体育館で園児服をはじめとする備品の申込みだ。
奥さんが「服は何センチがいいのか」だの「ソックスは何枚買えばいいか」だのいろいろ聞いてくるのだが、そんなのおれにわかるはずがない。

「ソックスなんてそこらで売ってるやつでいいんじゃないの?」と言うと、
「バッカじゃないの!いいわけないじゃない」と人をさげすんだ眼で見やがった。

よし、こいつとはもう一回絶交だ。

結局買わされたのはほぼ全品。
糊だの画板だの画用紙だのハサミだのクレヨンセットだの、おそらく百円ショップで全部揃いそうな物ばかりだがかなりの割高になっている。

当然地元業者との癒着構造があるのだろう。
園児服なんか、おれのスーツよりも高い。
絶対おかしい!

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