『やりすぎ都市伝説』が問う「日本沈没」のリアル

スピリチュアル

テレビ版「日本沈没」をNetflixで見ているさなかに「やりすぎ都市伝説」で南海トラフ、首都直下型地震の話だ。
これはエグい。小松左京のSF小説が、単なる空想の世界では済まされないリアルな現実となって突きつけられたようだ。もう「都市伝説」などと言っていられるレベルではない。

自分でもちょっと勘違いしていたのだが「30年以内に巨大地震が起こる可能性が70%以上」というのはメディアでよく聞いていた南海トラフのことだと思っていた。

違うらしい。

驚くべきことに南海トラフの発生時期は2035年±5年という数字が既に確定ということで出ており、これだけでも驚きだが、「30年以内に起きる」というのは首都直下型地震の方で、これはもういつ起きてもおかしくないというではないか。

さらに富士山だ。
もうマグマが充填オーバーでいつでも噴火できる体制らしい。
これらのことは「都市伝説」ではなく科学の世界の話で、「そんなことが起こるわけがない」などと笑ってられない。

よくよく考えると事態は深刻だ。
テレビ版の「日本沈没」はまず関東が海に沈み、そしてその他の地域も連鎖して沈んでいった。
富士山も噴火した(が、すぐに沈んだのだろう)。
海に沈むか沈まないかは別にして、南海トラフが連動する一帯は壊滅状態が予測される。
「東京は大丈夫」なんて言ってられない。
それどころか東京は南海トラフ地震とは別に「首都直下型地震」の直撃が30年以内に起こるというのだ。

これは日本だけの被害にとどまらない。
日本には54基もの原発があり、現在すでに9基が再稼働しているらしい。
これらが壊れて世界中に放射能をまき散らす。
世界規模の甚大な環境破壊が起こるだろう。
そして首都直下型地震が東京を直撃したらテレビドラマをはるかに凌駕する悲惨な事態が待っているだろう。
未曽有の災害時、関暁夫も言っていたように「人間が人でなくなる」と思った方がいい。
これは戦時下での人間の狂気が証明している。

絵空事でなく、日本人は時間があるうちに海外移住を真剣に考えたほうがいいのかも知れない。
それだって相当大変なことだろう。テレビの「日本沈没」のようにあっという間に海外に1億2000万人を次々に移動なんてできるわけがない。家財道具だってあるし、海外旅行に行くのとはわけが違うのだ。

しかしそれにしてもなんでこの時期にタイミングよく2つの番組が放映されたのだろう。
暗に国民にこういうことが起こるので心の準備を、という意味だろうか。
政府は「2035年の南海トラフ」は当然知っているだろうし、その時のシミュレーションも当然行っているはずだ。
テレビの仲村トオル総理のように「すべての国民の命を!」なんて言う政治家なんかいるはずがない。
ますます関暁夫の「備えろ!」「いいかげん目を覚ませ!」という言葉が真に迫ってくる。

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