超初心者が挑む富士登山⑤~まだ準備中

富士山

長野のパワースポット巡りを終え、次はおそらく今年最大の大イベントとなるであろう富士登山が間もなくやってくる。
おれは毎日のようにいろいろな人の富士登山のYoutube動画を見続け、もうほとんどの人の動画を見てしまったのではないかと思うくらい徹底して見た。
さらに「登山の歩き方」や「ポールの使い方」「必要な装備」なども徹底的に見た。
知識だけは相当詰め込んだつもりだ。
これは別におれが真面目だとか真剣だとかいう話ではなく、単に心配性だからだ。

しかし情報量としてはYoutubeよりも普通にgoogleで検索したほうが圧倒的に多い。
そしていろんな人が体験談をブログなどに上げている。
YouTubeに飽きてきていたのでこれらのブログに情報源を変更した。
それらを読んでいて気づいたのが、実は雨の中を行かざるを得なかった人たちが多いようで、しかも雨が降る確率は想像以上に高いようだ。それは想定していなかった。
5合目のスタート時点ですでに雨が降ってる場合もあれば途中で降られることもあるだろうし、その逆ももちろんある。

そうか・・・Youtuberたちの動画はたいてい天気のいい日にお気楽にきゃあきゃあ言いながらのんきに登っているものが多く、「きつ~い」とか言いながらも結構楽しげにしているものばかりだった。
これらの動画を見ていると、当然自分たちが行く時も晴れたいい天気で、雲海などの絶景も見えるんだと勝手にイメージしていたが、実際雨が降ったら景色なんか何も見えない白いもやに包まれた世界になるらしい。
そういえば雨の中をひたすら進んで行くなんていう動画は見た記憶がない。
Youtuberたちも雨の中では撮影どころではなかったのだろう。
それくらい富士山での雨は結構すさまじく、街中での降雨とは全く別物のようだ。

標高が上がると木々が無くなるので風を遮るものがなく、雨は強風に乗って上下左右のあらゆる方向から攻めこんできて、中には「洗車機の中を歩いているよう」という声もあった。
その結果、リュックは防水カバーをしていてもたいてい中までずぶ濡れになるらしい。
レインウェアも確かに雨はさえぎるが、さすがのゴアテクス素材もウェアの下は蒸れて結局ぐちょぐちょに濡れてしまうらしい。
そして濡れているからとても寒く、低体温症にもなりやすいということだ。
雨の時は高山病と低体温症の二つのリスクが同時に起こるそうだ。

動画では山小屋の前で休憩しながらお菓子だのゼリー飲料だの補給したりカップラーメンを食べてたりしてる姿が定番だが、雨の場合は休憩中も雨に打たれながらということになるので行動食とか持っていても、リュックを開ける気にならないらしい。
そりゃそうだろう。
うーん、確かにそれは過酷だろうな。

もう一つ、山小屋の中もかなり寒いらしい。
富士登山について何も知らないときは

「富士山は火山だからお風呂は温泉かな」
「たぶんトイレはいまどき温泉洗浄機付が当たり前だろう」
「やっぱり部屋は洋室なんだろうな」

などとお気楽な想像をしていた。
さすがにその想像はとっくに撤回しているが、館内は暖房くらい当たり前に効いてると思っていた。
ところが「(山小屋の中も)真冬の気温と思った方がいい」という声がある。
これはつまり雨風はしのげるが特にスキー場の宿のように全館暖房などしない、ということだろうか。
するとおのずとダウンもしくはフリースは必要だろう。
ダウンやフリースは頂上付近で寒いから必要、という認識だった。
これもレインウェアで代用できないか、とか考えていたが、むしろ宿の中でこそ必要なんじゃないか。

ちょうど最近、雨の中を登ったという人の動画を見つけた。
確かに悲惨である。というか危険ですらある。
登山道がまるで川のようだ。
当然落石が起きてもおかしくない。
「雨が降って強風だと想像を絶する寒さ」だという。
これはもう初めから「雨の中を行く」という前提で考えておいたほうがよさそうだ。
まずは着替えをちゃんと持っていくことだな、絶対濡れないようにビニールに入れて。

つづく


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