お仕置き部屋

もうすぐ息子が５歳になる。
その息子が妻に怒られているのだが、ヘラヘラ笑っている。そういう場面が昨日、朝と夜にあった。
さすがに夜は父親として自分が子供に対峙した。
子供は一瞬神妙になるがすぐにヘラヘラ笑い出す。これは大人を非常にイラつかせる行為である。
（叩かれなきゃわかんないか）
出来ることなら子供は叩きたくない。しかしもうすぐ５歳になる子供に対し、していいこと、悪いことをきちんと教えていかなければならない。
「言ってること、分かるか」
「わかる・・・うけけけけ」
こんなやり取りが何度か続き、ずっと我慢していたがついに手が出た。
が、顔は叩かなかった。頭を軽くパチンと叩いていた。
「お仕置き部屋だ、今日はそこで寝ろ」
とサンルーム兼お仕置き部屋（ようするに閉じ込める部屋）に押し込んだ。
いつもそうだがこの時点で息子は絶叫する。

夜も９時を回っていたので、泣かせたまま眠らせたくは無かったので反省を認めたところですぐに出してやった。
その後妻に諭され「パパごめんなさい」と言ってから子供はすぐにケロリとしていたが、こっちは１日たっても心が晴れない。

自分の行動が正しかったとは思えないのだ。
息子は「けけけ」と茶化しながらも随所で確かに怒られていることへの怯えと悲しみの表情を見せていた。あの行動は、茶化していないと泣いてしまうという、息子は息子なりに彼自身の中で精一杯バランスを取ろうとしていたのではないだろうか。
ではあの時、私はどう接すればよかったのだろう・・・。
少なくともお仕置き部屋と言って閉じ込めるのは精神衛生上よくないんじゃないかと感じている。

子育てって、やっぱり学ばされているのは親のほうだろうな。