他人事ではない!『復活の日』と『感染列島』のリアリティ

映画の部屋

こんな時だから一応知っておこうかと、1980年に公開された角川映画『復活の日』と2009年に公開された『感染列島』を立て続けに観てみた。『復活の日』は以前にも見ていたがストーリーを全く覚えていなかった。ただ、ラストシーンで草刈正雄とオリビア・ハッセーが再会するシーンだけは何となく覚えていたが、改めて観るとその場面すら記憶と異なっていた。『感染列島』はその作品自体知らなかったが妻夫木聡と檀れいがメインキャストだからそれなりに宣伝もしたんだと思うがとにかく記憶にすらない。

物語としては『復活の日』は米国が開発した細菌兵器(ウイルス)がテロリストにわたり、そのテロリストごとアルプスの山中で墜落し猛毒ウイルスが世界中に蔓延する、という内容。

一方『感染列島』は新型インフルエンザが国内で大流行。しかしどのワクチンも効かない。やがて感染は日本全土に広がる。WHOはこれが世界に拡散されたら人類は滅亡すると警告。どちらも内容が内容だけに見終わった後はぐったりする。ベッド数も足りず、医師や看護師が過労で次々に倒れ、医療崩壊を起こしていく様は非常にリアルだ。これを雨の日の午後なんかに見たら相当気が滅入ることは確実だ。特にどちらも日本映画だからハッピーエンドなんかあり得ない。

これ以外にも謎のウイルスをテーマにした映画はたくさんあるが、「感染」をテーマにするなら大体ストーリーというか展開は似たり寄ったりになっていくのだろう。

まず医療崩壊が起こり、外出禁止令、交通機関の停止、都市機能の麻痺、政府崩壊、いたるところに死者が・・・、という構図。今までは映画の中での出来事で、どこか他人事だったものがまさに今、目の前で起ころうとしている。

今回のコロナウィルスも、最初は中国のどこかの田舎町で新型のウイルスが発生し何人か死んだ、という、中国のごく市部で起きた「出来事」ぐらいにしかほとんどの人はとらえていなかっただろう。自慢じゃないが3月になって日本でも大騒ぎになりかけていた時でさえ、私は「どんなに気をつけていても、かかるときはかかる」「寝てりゃ治る」とたかをくくっていた。そこから事態は急速に悪化。なんと「非常事態宣言」だ。インドなんか13億人を「全土封鎖」した。

日本も非常事態宣言になり、一斉にテレワークが推進されていくなんて戦後生まれの全ての人にとって初めての体験で、おそらく日本中、いや世界中にストレスが充満しているのだろう。

ウイルスは見えないので実感がわきにくい。実際電車の中、飲食店、街の中の危険度とはどんなもんなんだろう。ガイガーカウンターのようにウイルスの危険度を測る計測器でもあればわかりやすいのだが。

一方で、人が少なくなった都心部を中心に空気がきれいになっていたり、都心部に野生動物が頻繁に現れたりとの話もある。いかに人類が地球にとって迷惑な存在だったかを象徴しているようだ。

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