糖質制限の驚くべき効果 前編

アンチエイジング

一昨年の年末、体重が自分史上最高値を出した。
もうこれは自分の力ではどうにもならない。
そこで私は再び加圧トレーニングのジムに通うことにした。

「再び」というのは、さらに遡ること2年前、会社の近くにあった加圧トレーニングジムを見つけ、入会して約1年間、週イチで通い、その後約1年間行っていなかったのだ。
加圧トレーニングというのは腕の付け根と足の付け根にベルトを巻き、血流を制限して筋トレを行うもので、20分で2時間のトレーニングと同じ効果を生むという。なんと効率的なトレーニング方法なんだ。しかし実際にやってみるとこれは非常にキツい。たった10回の腕立てがとてもきつく、2kgのダンベルがとてつもなく重く感じる。しかもトレーナーとマンツーマンでやるからごまかしがきかない。つらそうな顔をしても大抵ばれる。なので30分が終わると完全に疲れ果ててしばらく幽体離脱の状態になる。料金もやはり通常のジムよりもかなり割高なので、1年くらいやって行かなくなっていた。
しかし今回はもう非常事態だ。辛いとか高いとか言ってる場合ではない。正真正銘のデブになりかけているのだ。私はジムのオーナーにLINEを送った。

「大変なことになってます。また行きますのでよろしくお願いします」

それから約半年、若干体重は減ったがせいぜい1~2kgぐらいで停滞していたが、
6月ごろから再び体重が増えていった。それはじわじわと、しかし着実に体重計に乗るたびに増えており、このままいったらおれはいったい何kgまで行くのだろうと恐怖さえ覚えた。
食事は特にカロリー低めのものを意識していたが、そんなおれの努力をあざ笑うかのように体重は増え続けていた。

そして忘れもしない7月31日。たまたま電車の中でライザップの本の広告を見た。

『糖質量ハンドブック』。

なぜかその本がすごく気になり、駅の書店にあったので買ってしまった。
そこにはカロリーのことにはほとんど触れず、とにかく糖質を制限せよ、それさえ守ればいきなりステーキ食ってもいいんだぜ、と書かれていた。その言いっぷりは、「カロリーなんかどーでもいい、とにかく糖質だ!」という感じで、しかもずっと制限するわけではなく、ある程度効果が出たら元に戻していい、つまり気にしなくていいというようなことが書いてあった(気がする)。

「カロリーではなく糖質なんだ」

糖質とは何だ?砂糖のこと?その本によると

炭水化物-食物繊維=糖質

そして糖質を最も取りやすいのがご飯(ライス)らしい。そうかご飯を減らせばいいのか。
さらにパンも良くないそうだ。私は子供のころから朝食は食パンだった。

この日を境に私の食生活はカロリーではなく糖質摂取を気にする食生活に変わった。
朝は食パンからグラノーラに替えた。昼は500kcalの仕出し弁当に替えた。夕食はすきやの牛丼ライト(ご飯の代わりに豆腐が入っている)か、魚定食(もちろんご飯は少なめ)にした。
するとなんと、増え続けていた私の体重はきっかりその日を境に減少に転じた。
そのまま体重は減り続け、ズボンのウエストはどんどんゆるくなっていった。

1か月後、私の体重はなんと約5kgも減っていた。こんなに減るとはさすがに自分でも驚いた。この1ヵ月は仕事がとても忙しい時期で、ほとんど運動らしい運動はしていないので食生活だけで減量したことになる。
食生活と言ってもそんなに厳密に何かを管理したわけではなく、「お米の量を今までより減らした」だけ、というのが実感だ。いつもは昼と夜に食べていたお米を昼だけにする、少なめにする、という程度のものだ。糖質制限というよりもお米の量を物理的に今までよりも少なくした、というレベルだ。それでもここまで体重を落とせたのはオドロキだった。恐るべしライザップ。あのCMはダテではない。

しかしこの話には続きがある。

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