今こそ『プロジェクト・ブルーブック』を考える

映画の部屋

新型コロナウイルス感染の嫌疑がかけられた時、PCR検査の結果が出るまでは会社に行けないのでAmazonプライムビデオで海外ドラマを見ていた。

海外ドラマはたいてい1話が60分近くあって、それが10話とかあるからよっぽど面白くなければなかなか進まない。時間を無駄にしたくないので明らかに興味の持てそうにないのは最初から除外するが、今回見た『プロジェクト・ブルーブック』は、テンポもそんなにいいわけでもなく、むしろじれったい部分もあったが内容が重要なので全部見た。

『プロジェクト・ブルーブック』。
シーズン1全10話とあるがシーズン2もあるのだろうか。
プロジェクト・ブルーブック自体はあまりにも有名で、誰でも名前くらいは聞いたことがあるだろう。

戦後、1952年から始まった米空軍によるUFO調査研究のプロジェクト名だが、その目的はもちろん未確認飛行物体の調査と、もう一つの大きな役割がマスコミや一般大衆に対して「そんなものは存在しない。すべて自然現象である」と広報することにあった。
この海外ドラマではその背景が良く描かれている。
とくに主人公のアレン・ハイネック博士。
最初のオープニングで「このドラマはハイネック博士の証言に基づいている」とテロップが出るのだが、ハイネック博士は実在の天文物理学者で、当初はUFO否定派だったのが一転して肯定派になり、政府側から民間UFO研究団体(自分で立ち上げた?)に鞍替えった人物だ。なのでこのドラマの信ぴょう性が一気に増す。
私はもうこれは「ドラマ」ではなく「ドキュメンタリー」もしくは「再現ドラマ」だと受け止めている。
戦後まもなくの時代のことなので、セットが1950年代のアメリカの風景を再現していて、車とか店とか服とか髪型とかも超レトロな雰囲気が見ていて面白い。しかしそんな昔の時代でもやっぱりアメリカ人の家ってデフォルトでみんな大きい。なんであんなに大きいんだろう。建築費が安いのだろうか。
ドラマの内容は題材がUFO調査なので『Xファイル』を彷彿とさせる部分もあるが、もっと現実的である。Xファイルはスカリー捜査官(ジリアン・アンダーソン)がキレイすぎた。

当時、米国内でもUFO目撃が多発し、しまいには「ワシントン上空UFO乱舞事件」まで起きた。
これは1952年7月、文字通りワシントン上空を大量のUFO が飛び回ったという事件で当然多くの市民が目撃している。そして当然空軍はスクランブル発進したのだが、全くそのスピードについていけなかったという話だ。

ちょうど去年の年末のバシャール発言「コロナ終息後、世界は覚醒したものと眠りにつくもの(覚醒しない人)と物理的に分断される」が話題になり、夏ごろにはさかんににわかスピリチュアリストがぞろぞろと出てきてYoutubeでアセンション系の話題を語り(多くは二番煎じネタ)大儲けしていたが、最近はみんなだんまりを決め込み始めた。さんざん荒稼ぎしといて年内に何も起こらなくなりそうな予感がしてきたのだろう。
その中で「UFOが公然と姿を現す」という説をおれは支持していたが、『ブルーブック』を見てたらなんと70年前にすでにそういうことが行われていたのだった。
ワシントンUFO乱舞事件など話としては知っていたが、映像で見るとより実感として沸いてくる。
海外ドラマの『プロジェクト・ブルーブック』は時代こそ昔の話だが、全10話を続けて見ていると、それがまるで今まさに進行していることのような錯覚を起こす。
彼ら(異星人)は、70年前はそこまで人前に出てきたのになぜその後影をひそめてしまったのだろう。そして今年も残りあと1か月。彼ら(もちろん異星人)は我々の前でまた何かデモンストレーションを行うのだろうか。


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