海からムー帝国が攻めてくる!『海底軍艦』

映画の部屋

これも古き良き時代の東宝が放つ特撮映画『海底軍艦』(1963年作品)。
ムー大陸が沈み、そのままムー帝国は海底地下要塞で生きながらえ、満を持して陸に上がり世界を征服しようとする物語だ。
かつて私が個人的に絶賛した『アイアン・スカイ』では、第二次大戦後に月に逃れたナチスが月から地球に攻めてくるという内容だったが昭和30年代だとナチスでも宇宙人でもなく、ムー帝国というところがなんかほっこりと牧歌的だ。主演は高島忠夫になるのだろうが、当たり前だが超若い。違和感があるくらい若い。おそらく20代なのだろう。CGなんかもちろんない時代だから特撮はいかにも模型やプールで、それがまた頑張ってる感があっていい。こういう昔の映画を観るのは、当時の東京とか車とかファッションとか髪型とかが時代を表していて楽しい。ストーリーも単純で分かりやすい。


日本は戦後20年、高度成長期が始まって間もなくという時代だ。ムー帝国に対抗するためには戦時中に軍艦を設計していて今は行方不明の神宮司大佐という人が設計した「海底軍艦 轟天号」が必要で、まずはこの人の捜索ということになる。当然ストーリー的には見つかるのだが、海底軍艦は完成しているが、ムー帝国と戦うために使うのは拒否される。「米英および世界と戦い日本帝国を世界の頂点に・・・」と、戦後20年経っても終戦を受け入れられないのだ。そしてムー帝国の工作員に海底軍艦の爆破未遂され、ようやく出撃となる(相当省略したあらすじ)。

この映画は初めて見たが気が付いたことがある。かつて、『宇宙戦艦ヤマト』(1974年~)がブームだった時、プロヂューサーの西崎義展氏は「船を飛ばすという発想は初めてである」と言っていたが、いやいや、『マイティジャック』(1968年~)の方が先でしょ!と思っていた。しかしその元祖は海底軍艦だったのだ。こいつは潜水艦でありながらもちろん普通の航行もでき、空も飛べる。さらにサンダーバードに出てきたジェットモグラのように先っぽにドリルが付いていて地中を掘り進むこともできる。ちょっとやりすぎなのは、ムー帝国の工作員に爆破されても無傷というのはダメでしょ。


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