冬至終了 目覚めのゲートはどこへ行った

アセンション

2021年12月22日、冬至。
覚醒へのゲートが完全に閉まると言われてスピリチュアル界最大の注目イベントだったはずだ。
スピリチュアルはキライではないがわりと眉唾的にななめから眺めていたが、「もしかしたらこの日は本当に何か意味があるのかもしれない」とひそかに期待してしまった。
実際スピリチュアル業界ではお祭り騒ぎで、古い話だがまるで「ウインドウズ95」の発売日の時のようだった。あの騒ぎも今思えばPCのオペレーションシステムが発売されただけでなんであんなに大騒ぎする必要があったのか謎である。

今回の冬至で「目覚めを選ぶ人」と「眠り続けることを選ぶ人」に選別されるのだという。
まさに映画『マトリックス』で主人公ネオがモーフィアスから渡された「赤いカプセルと青いカプセル、どちらを飲みますか」と選択を迫られてるようだ。
赤いカプセルを飲めば真実に目覚め、青いカプセルを飲めば今まで通りの日常が待っていると。
ネオは赤いカプセルを飲んで目覚めを選び、人類解放に向けての戦いが始まるわけだがよくよく考えてみれば、青いカプセルを飲んだ方が幸せだったのではないかという気がしないでもない。

で、その22日の冬至が過ぎた。
当たり前だがやはり日付が1日進んだだけで世の中の風景は何一つ変わっていない。
それまで騒いでいたyoutuberたちも想像はしていたが一斉に沈黙している。
やはりこうなるか・・・。まあそうだろうな。
あれ?そういうふうに考えてる私は「眠ったまま」を選んだことになっているのだろうか。
「目覚めを選んだ人」は今後のアセンション(次元上昇)に向かうらしいが。

そもそも覚醒と眠りとどちらを選ぶかって、世界中の人に公平に一斉に告知されたわけでもなく、スピ系の人たちの間で勝手に「自分たちは選ばれし者」みたいに騒いでるだけなのだ。そんなので世の中が勝手に変わるわけがない。だから「スピリチュアル」とは妄想の世界にすがる「お花畑の住人」と呼ばれてしまっても仕方ない。「いや、高次元から見ればゲートは確実に閉じてしまったのです」と言ったところでそれを証明するすべはない。
もし「神」という存在があるのなら、誰かの受け売りをyoutubeで流し続け広告費を稼いでる人間と年末の炊き出しにボランティアで参加してる人とどちらに幸せを与えたいだろうか。

2022年はさらに激動の年だという。
スピ系の人たちは相変わらず「ワクワクしながら過ごしなさい」と言う。
次の稼ぎ時は春分や夏至になるのだろう。「特別にこの日だけゲートが開きます」とでもいうのだろうか。これはやはりもう「ビジネス」でしかない。
しかし自分も含め、こういうのが好きな人がいるから成り立つんだよな・・・。


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