「今度の日曜日、英語教室の説明会があるから行ってきてね」
「ん?いいよ」
おれはテキトーに返事をしただけだったが、成り行き上、日曜日の10時に七田チャイルドアカデミーの幼児英語教室の講演会に行くことになってしまった。
講演会といってもどうせ英語教室への勧誘だろう。
おれの子供は今、ちょうど2歳半になるが、実は0歳の時から地元にある七田チャイルドアカデミーに通っている。
理由は七田式右脳教育に興味があったからだ。
瞬間記憶やひらめきなど幼児のうちにその基礎を作ってやりたかった。
将来待ち受けるであろう困難や苦難に出くわしたときのためにも「考える力」をつけてやりたかったのだ。 当初はノウハウだけ覚えたらさっさとやめるつもりだったが、妻がハマってしまい、ずっと続けている。
さてその英語教室の説明会、受付を済ませると、予定は10時から12時半までだという。
なんと2時間半!
約20人くらいのおかあちゃんたちが集まっていた。
おれも仕事柄よくセミナーは企画するが、大人のビジネスセミナーですらせいぜい90分が最長で、連続で2時間を越えることは普通無い。
そしてこの説明会、最初からちょうど2時間分は一応一般論だったが、残りの30分でやっぱりいかに七田の英語教室がいいかのを力説していた。
その理由として
①今からやっておくと、英語だけでなく国語力が強くなる。
②大きくなってからの留学では、話せるようにはなっても質において全然違う。
③今からやらなければお受験に間に合わない
ということであった。
そもそもおれはお受験にはまったく興味がないし、国語力は遺伝で黙っていても開花するだろう、質と言っても言語なんてコミュニケーションのツールだから分かり合えればそれでいい。となると、ますます英語教室に今から行かせる意味が見出せなくなってしまった。
コメント