境長生と書いて「さかいちょうせい」と読む。佐々木好と同じく北海道出身のシンガーソングライターだ。時期も同じくらいだろうか。本人は『ペガサスの朝』を歌っていた五十嵐浩晃と同期のようなことを言っていたような気もするが、定かではない。
この人も大きなブレイクをしないまま埋もれてしまった逸材である。
歌唱力はプロとして考えた時、それほど上手いという印象ではなかったが、この人の作った歌の何曲かはほんとに名曲と呼ぶにふさわしいのがある。
今も北海道のライブハウスで歌っているという情報もあるが、実に惜しい。
五十嵐浩晃が「ザ・ベストテン」に出たりラジオの「オールナイトニッポン」でパーソナリティーやったり出来て、どうして境長生がもっと注目されなかったのだろう。
ぼくはこの人のライブを2回見るチャンスがあった。
最初は新宿ルミネ。
今は漫才をやる場所になっているらしいが当時はしゃれたライブハウスだった。
そして2度目は高田馬場の、曖昧な記憶では確かBIG BOXの中にビクターの小さなホールがあって、そこで無料でやってた。
その時の客は確か数名しかいなかったが、十分充実した内容だった。
これが無料でこれしか聞く人がいないなんてもったいない話だと思った。
この人はボサノバ奏法が得意らしく、なかなかギターもカッコよかった。
コメント