関東最強のパワースポット「三峯神社」

パワースポット

「関東最強のパワースポット」
埼玉県の秩父にある三峯神社だ。

全国のあちこちの神社が「うちが最強!」と自称しているが、
西なら奈良の玉置神社もしくは天河神社(天河大辨財天社)、東なら秩父の三峯神社というのがまあ誰からも一番文句が出なさそうな気がする。
その三峯神社についに「到達」した。
「到達した」というのは、前々から行こうとは思ってはいたものの、アクセスの不便さからここ何年も後回しになっていたのだ。

そもそも三峯神社の何がそんなにすごいのか、実はほとんど理解していなかったのだが、スピリチュアル界の住人たちは三峯神社を目指す。
2025年問題(7月の隕石)もあるし、そろそろ自分も行っておかねばと重い腰を上げたのだった。

アクセスの悪さというのであれば、考えてみればもっと悪いところはいくらでもある。
和歌山に点在するパワースポットに比べたら、三峯神社のアクセスははるかにマシだ。
なんで今まで敬遠してたのか。やはり呼ばれてなかったのだろうか。

ちなみに三峯神社は西武秩父駅前から一日に数本バスが出ているだけで、片道1時間半くらいかかるという話だった。そのバスは単なる循環バスなので座席数もたかが知れている。しかし三峯神社は人気スポットなので行く人は多い。つまり満席必至ということだろう。


路線バスに1時間半も立っていかなければならない状況というのもつらいものがある。
こんな根性無しのような甘っちょろい気持ちで東日本最強と言われる聖地に呼ばれるはずもないか。

そこで今回は作戦を立てた。
前の晩に秩父まで移動してしまい、朝、バス停に早くから並んでしまおう。
金曜日の夜、池袋から特急で1時間半でとにかく西武秩父まで行った。
バスの時刻表では一番早いバスが8:00発だった。


一体何分前から並べばいいんだろう。
そうだホテルのフロントで聞いてみよう。

「駅前から出る三峯神社行きのバスって、かなり早くから並びますか?」
「さあ・・・でも三峯神社へ行かれる方は当ホテルでも多いですね」

そう言われるとこのビジネスホテルの宿泊客全員が三峯神社に行くつもりで、全員があのバス停に朝早くから並ぶつもりなんだじゃないかと疑わしくなった。みんな一体何時に並ぶつもりだろう。

ネットの乗換案内で調べると、朝一で池袋から来る特急が西武秩父駅に到着するのが7:45分だった。
当然これに乗って三峯神社を目指している人たちは到着と同時にバス停にダッシュしてくるはずだ。
最低でもこれより前に並んでおかなければならない。そして自分と同じように前日入りしている人たちは当然その辺を見越して並ぶはずだ。
ということで、結論としては35分前に並ぶことにした。

翌朝、朝食を素早く済ませバス停に向かった。
見ると、高齢の男性が一人、バス停の椅子に座っていた。
なんだそんなに急ぐこともなかったのか。
そりゃそうだ、別にホテルの宿泊客がみんな三峯神社に行くはずもない。
しかしほどなくどんどん人が集まってきて、最初の特急が到着した時は既に長い列になっていた。

駅から三峯神社までのバスというのは、自分が子供の頃、スキーでよく父親に連れてかれた長野県の上諏訪駅から霧ヶ峰スキー場までのバスの道のりに似ていた。どちらも一気に標高1000mまで登っていく。霧ヶ峰の時もやはり1時間は乗っていたと思うが、子供ながらにそれはなかなかつらい時間だった記憶がある。
普通の循環バスで山道をどんどん登っていくのはやはり快適とは程遠いものになる。それは大人になった今でも同じだった。

標高を一気に登ると言えば、一昨年に行った富士登山では1000mどころではなく、富士スカイラインを標高2300mの5合目まで登ってしまうのだが、この時はバスが観光バスで快適だったのと、もう最初から興奮状態にあったので不快感など感じる余裕もなかった。

さて、道路は特に渋滞もなく、約1時間20分ほどで三峯神社に到着した。
バスから降りると、まず空気が違った。
まさに「澄み切っている」という感じだ。
そしてウグイスの鳴き声があちこちから聞こえてくる。
確かに下界とは明らかに何かが違う雰囲気だ。

さっそく境内に向かって歩いて行った。
有名な「三ツ鳥居」が出てきた。


車で来る人もいるから朝にもかかわらず、それなりに人は多かった。
随身門はなかなか見ごたえもあり、その先の階段を上ると拝殿。
装飾は日光東照宮を彷彿とさせた。



順路に従って付近を見て、展望台のような所からはこれもよく写真で見た光景が広がっていた。


小高い丘を登るとそこにはヤマトタケルの像があった。
そう、ここはヤマトタケルを祀(まつ)っているんだった。そしてヤマトタケルを導いたのが狼。だから三峯神社では狼が狛犬の代わりに門にいる。あれ?なんか以前にもそんな話を聞いたような気がする。そうだ、青梅の御岳山の武蔵御嶽神社もそうだ。ここでもヤマトタケルを道案内したのが白狼で狛犬の代わりに狼がいた。青梅にある武蔵御嶽神社と三峯神社、一体どういう関係なのだろう。

ヤマトタケル


順路に従って一回りして、それで帰路についてしまったが、帰りのバスの中でもなぜ三峯神社がそんなに人気があるのかよくわからなかった。
確か龍使いのSINGOも三峯神社に来たと言っていたが、空気が澄んでいて気持ちいい、程度の感想で終わってしまった。これはやはり己の感受性が鈍感すぎるからだろうか。

その理由の一端になるのかどうかわからないが、後日驚くことを知った。
なんと、三峯神社の上の登山道を登っていくと奥宮があったそうで、Youtubeなどの動画で見る限り、それは絶対行っておくべき場所だったと悔やまれることになった。
いくつかのYoutube動画は当然予習として見ていたつもりだったし、そこに出てくる風景も一通り見たと思って帰って行ったのだが、そういえば奥宮への動画というのは見た記憶がない。
奥宮に行く順路があったなんていうのも全く知らなかったが、おそらく標識ぐらいはあったのだろう。
それを見逃していたとは、やっぱりまだ呼ばれてなかったということだろうか。


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