日光東照宮に行ってからというもの、急に「神社」というものに興味がわいてきた。
正確に言うと、東照宮は関東最大のパワースポットだと聞いたので行ったまでだ。
しかし調べてみると日本全国の神社が「うちが国内最大のパワースポットです!」と声を揃えている。まるで神社=パワースポットみたいな構図になっているようだ。
寺院は「仏」を祀(まつ)るところ、神社は「日本の神」を祀るところらしい。
「日本の神」ってなんだ?
その謎はどうやら古事記にあるらしい。
古事記の名前はもちろん知っているが、読んだこともないし内容はまるで知らなかった。
アマテラスなんとか、イザナギがどうとか、スサノウがどうしたとか、断片的に聞いたことのある名前が出てくる。
要は日本創世記の神話ということだろう。
つまり古事記は日本版聖書なんだろうな。
一から読むのが面倒だったのと、どうせ途中で眠くなるだろうと思って中田敦彦のyoutube大学で一気に理解してしまおうと思った。
なんと3部作、2時間近い大作だった。
「神道」は宗教のはずだが、だとすると古事記が経典になるのだろうか。
その「教え」とは何だろう。
で、youtube大学で概要は何となくつかめたが、どうも腑に落ちない。
そこでAmazon キンドルで無料の「マンガで読む古事記」みたいのがあったのでそれも読んでみた。
しかしますます頭の中に「?」が増えていった。
日本を創った神々って、もしかしたらかなりヤバい人たち?
古事記は神が降臨し、日本を創っていくまでの話らしいが、あまり幸せな絵柄が浮かんでこない。
結構残酷な描写もある。
そもそもイザナギ、イザナミもスサノウもヤマトタケルも相当ヤバい人物である。
そういうヤバい人たちに何の祈りをささげるのか。
そもそも全部フィクションなんだろう。
フィクションで想像上の人物を祀る神社って、そこに行って架空の人物を思い浮かべ祈ったところで一体何がどうなるというのだろう。
すると今、急速に神社に興味を持ち始めている自分は何かとても滑稽なことをしているのだろうか。
「当神社はなんとかのみことを祀っております」なんて言われても、それ架空のしかもヤバい人たちじゃんと突っ込みたくなる。
冷静に考えると神社の在り方は果たして正しいのかと疑問に思ってしまう。
ただ、何となくイメージとしてはインドの神々と共通するところがあるような気もする。
インドの神々の中にも神のくせに結構凶暴な奴がいたりする。
いろいろ納得できないものはあるものの、一方で「そこ(神社)には何かある」と心のどこかで恐れている自分がいる。
日光東照宮にあった杉の巨木には確かに圧倒された。
普通あんなにデカくはならないだろう。
陰陽師が結界を張るのにも神社が重要な役割を担っていたはずだ。
風水も関係していると聞いたこともある。
単にヤバい人たちを狂信的に祀っているわけでもなさそうだ。
謎が深いので今年はもう少しパワースポット巡りをやろう。
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