社内に新型コロナ感染者、ついに発生!

新型コロナ

社内でついに新型コロナ感染第1号が出た。
昨年は自分が当事者になりかかるピンチに陥ったが、今回は社内に発生という、まさに他人ごとではない事態が発生した。
新型コロナの陽性者となったのは30代前半の男で、情報によると昨年12月23日に発熱で会社を休み、その3日後の12月26日に陽性判定が出たそうだ。
わが社の年末の出社日は24日までだった。つまり彼がコロナに感染していたということを誰も知らなかったわけだ。
23日に発熱したということは、当然その前から新型コロナウィルスに感染していたわけで、そいつとランチに行ってた奴、面と向かって打ち合わせをしていた奴、そいつの席周辺の連中など全員がすでに疑わしい。これって何かに似てるなと思ったら、年末にテレビでやってた嵐のババ抜きだ。今はいったい誰がババ(コロナ)を持っているのかという状態だ。
12月23日に発熱か。おれはそいつの近くには、直接的にはほとんどいなかったが、その周辺の連中とは結構近かったかもしれない。もはや誰がババを持っているのか、あるいは誰も持っていないのか。近日中に第二、第三の陽性者が出てきてもおかしくない。というより「まだ感染者が社内にいる」と考えたほうが自然だろう。社内クラスターってこうやって起こるんだろうな。今まではニュースの中で見聞きしてきた出来事が再び一気に目の前に突きつけられた気分だ。昨年、おれはPCR検査で陰性だったが、それはその時たまたま陰性だっただけで別に抗体があるわけではない。つまりいつ感染してもおかしくない。
気に入らないのは会社でこの情報がなかなか開示されなかったことだ。休みに入っていたとはいえ、いくらでも連絡方法はあったはずだ。これを知らずに帰省してしまった人もいたし、おれ自身も年末には自分の実家と鬼嫁の実家に行っている。26日の時点で知っていればさすがにおれも自粛していただろう。幸いなことに、というかまだ分からないがおれの身内からはコロナ感染の声はまだ聞こえてこないが、ただ単に潜伏期にあるだけかもしれない。

会社でこの情報を明らかにしたのは4日、出社初日の17時過ぎ。
遅すぎる!
明らかに遅すぎる!
コロナ感染の男はおそらくその日のうちに直属の上司に連絡を入れたのだろう。
その上司はさらに自分の上司に伝えただろう。そしてそいつは社長へ言ったはずだ。二人とも責任を負うのを極端に嫌がる性格なのでその責任を社長へぶん投げたことだろう。
そして社長は総務の女部長と相談し、今からでは社員に連絡も取れないので年明けに考えよう、で年明けにどう発表すべきか考えていて結局夕方になった、という話だろう。その連絡も社内メールだったので、おれがそのメールを見たのはさらに翌日だった。そしてそのメールには「今後も以下のことを実践するように」と、手洗いだのうがいだの机の消毒だのと、わざと最後まで読ませないかのように文字が延々続いていた。これは次に感染者が出た時に「会社が予防策を伝えていたのにそれをやらなかった」とその者に落ち度があったことにしたいのだろう。

そもそもコロナ感染者が出たなんて速報レベルで開示しなけれならない情報なのに、まる1日沈黙していたということはもはや隠蔽と疑われてもしょうがない。

と思っていたら、直接本人からヒアリングができた。真実はさらに驚きだった。なんと本人は1月4日まで上司に連絡をしなかったそうだ。おれはてっきり会社の隠蔽かと思っていたがそれは違うようだ。ではなぜ連絡しなかったのか。それはなんと保健所の判断だったという。保健所に行動記録を共有した結果、 会社での【濃厚接触者の該当者はいない】と保健所に判断された為だという。どんな行動記録を出したのか知らないが、周りに聞いた限りでは、感染リスクの高かったやつが何人もいる。繰り返しになるが、26日の時点で分かっていれば、少なくともおれは実家へは行ってなかった。


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