『ショーシャンクの空に』のラストシーンはそんなにスゴいのか

映画の部屋

以前からずっと気にはなっていたがずっと先延ばしになっていたのが『ショーシャンクの空に』だ。気になっていた理由は評判がえらく良かったことで、先送りになっていた理由は2時間23分という長さだった。貯め撮りしてある録画も相当たまっているのに2時間を超える映画を観るというのにはそれなりの勇気がいる。しかし観た人のレビューでは「この映画を観てつまらなかったという人を私は知らない」「(長時間は)すべては感動のラストシーンのための前振りだった」などやはり絶賛だらけだった。

漠然と聞いていたストーリーは、無実で投獄された主人公がやがて刑務所の囚人たちの心に奇跡を起こすヒューマンドラマ、と理解していたが、どこかで記憶が混ざったか単に記憶違いだったのか、これはそういう物語ではなかった。

もう一つ期待できるのではと考えていたのが、原作がホラーの天才、スティーブン・キングだったことだ。観た人が口をそろえる「ラストシーン」にはおそらくスティーブン。キングならではの大どんでん返しがきっと待ってるのだろう。

ということでGO TOキャンペーンの初日に私はSTAY HOMEでこれを見始めた。

ストーリーの出だしは確かに無実の銀行員が妻とその愛人を射殺した容疑で終身刑の判決を受け、ショーシャンク刑務所に投獄されるところから始まる。”ショーシャンク“とは刑務所の名前だったのか。時間の長丁場は覚悟していたが、ストーリーは基本的に刑務所の中での出来事がどうしても中心になっていく。刑務所内の話なのでヒロインなんかももちろん出てこない、ひたすら男だらけの映画だ。楽しいものでもワクワクするものでもない。

独房に入れられるシーンなどは遠い昔に八王子にあった映画館「ニュー八王子」で見たスティーブ・マックイーンの『パピヨン』(1973年)を彷彿とさせた。あれも映画マニアたちの間では語り継がれるほどの名作のようだが、主人公が脱獄に成功するまでを描いているだけで映画自体は楽しいはずもなく、ましてやあのもの悲しげのテーマ音楽が一層の哀愁感を与えていた。今調べたらなんと『パピヨン』は151分、つまり2時間31分もあったのか。

『ショーシャンクの空に』だが、そんな調子で1時間が過ぎ、2時間が迫ろうとする頃にようやく展開がいそがしくなってきた。そしていよいよラストシーンが近づいてくる。2時間が過ぎたあたりでだいたい先は読めてくるものだ。まあこの流れで行けばこういう結末だろうな・・・しかしそこは原作がスティーブン・キング、想像を裏切る結末へ展開するのは彼の最も得意とするところだ。そんな誰もが想像するようなありきたりの終わり方で済ませるはずがない。そんな思いで見続けた・・・見続けた・・・あれ、もうすぐ終わっちゃうぞ?・・・え?、え?

なんと、終わり方は何のひねりもどんでん返しもない、まさに想像通りの終わり方だった。このラストシーンのための2時間の前振りだと?誰だそんなレビュー書いた奴は。

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