少し前に「グランメゾン東京」というドラマをやってて、どうせまたキムタクがいい役なんだろうと思いながら共演者が鈴木京香だったのでついつい観てしまった。
やっぱりキムタクがいい役だったのはもちろんだが「へー、ミシュランの星取るってそんなに難しいんだ」とぼんやり見ていた。
「都内にミシュラン取ったラーメン屋がある」との話を聞き、会社帰りに立ち寄ることにした。
普段は外国人客も多く、2時間くらい待つこともあるという。
ちなみに食べログの評価は3.7だった。
まあ食べログの評価は実はあまりあてにならないと個人的には感じているのだ。
というのも以前、食べログの評価を信じて池袋でNo.1のラーメン屋に行ったことがあり、えらくがっかりした思い出があった。
しかし今回はミシュランだ。
もう少し信じてもいいんじゃないか。
最近はコロナウィルスの影響で外出する人も少ないようで、今なら行列も少ないかもしれない。
とある金曜日の夜、その店に出向いてみた。
確かに行列はあったが7,8人程度で、これはすぐには入れるのではと期待した。
しかし待てど暮らせど全然列が進まない。
結局50分くらいは並んでいたんだろうか。
店内に入り、券売機で食券を買う。
ここはひとつ、看板メニューの担々麺で攻めてみよう。
そうだ、海老ワンタンと味付け玉子のトッピングも追加だな。
ミシュラン認定店といっても料金がバカ高いわけではない。
ちなみに担々麺は900円。
銀座あたりのこじゃれた中華料理店ならもっとするだろう。
ここで長く待たされた理由が分かった。
ラーメン一つ作るのにすごく時間がかかっている。
厨房では数名が黙ってみなテキパキと動いており、「作るのが遅い」というより「すごく丁寧に作っているから時間がかかる」というイメージだ。
だから「ラーメン一つに何分かかってるんだよ!」という感情もわいてこない。
そしてやっと出てきた「担々麺海老ワンタンと味付け玉子トッピング」だ。
担々麺といえば基本味噌ラーメンだから当然太麺だと思っていたら、博多ラーメンのような細麺だった。
そして量も結構ある。
肝心の味だが、当然美味しいのは間違いない。
ただ正直言えば、美味しいラーメンなんて世の中にたくさんあり、なぜここがミシュランなのか、という理由はわからない。
帰り道に、もし自分が自由にミシュランの星をあげられるとしたらどこのラーメン屋にあげるだろうかと考えた。
真っ先に浮かんだのは新宿西口の思い出横丁にあった今はなきラーメン屋だった。
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