降参のススメー阿部敏郎&雲黒斎

スピリチュアル

ここ数年で読んだ本の中でしばらく第1位を守り続けていたのが
『夢をかなえるゾウ』(水野敬也・著)だったが、ここにきてその順位を入れ替えなければならない本が出てきた。
『降参のススメ』(阿部俊郎・雲黒斉)だ。
阿部俊郎と雲黒斉のトークライブを書き起こしたものだが、このライブのDVDも出ていて、ちなみに私はDVDのほうはヤフオクで1000円でゲットした。
DVDと本と中身が結構違うので両方揃えることをお勧めしたい。

その昔、私がまだ大学生の頃、書店の片隅で見つけた「マーフィーの法則」という本。これは子供心には十分すぎる刺激を与えた。

「引き寄せの法則」
「潜在意識」
「強い願望は必ず実現する」・・・。

今でこそ巷にあふれているコピーだが、当時としてはまだ相当にマイナーな存在だった。「スピリチュアル」なんていう表現も無かったし、どちらかと言えば「オカルト」に近かったかもしれない。
しかしまだ幼かった私は
「宇宙に法則があるならば、これを知っていると知らないとではこれからの人生で大きな差が出るだろう」
などと姑息なことを考えていた。
「これに気付いた私の人生は安泰だ」
まだ二十歳そこそこの幼い猿はこれで早くも自分は人生勝ち組だと大きな勘違いをしていた。
もともと前世も輪廻転生も因果応報も守護霊もUFOも宇宙人もネッシーも全て受け入れていた心の広い私にとって、この手の話題には乗りやすかった。
それからというもの、しばらくはこのたぐいの本を読み漁った。

「願い続けたたことは叶うらしい」
「しかし何でも願えばいいというものではない。その願いが潜在意識に入った時に、願望は叶うらしい」
「潜在意識に入るのは脳波がアルファ波の時らしい」
「脳波をアルファ波にするには瞑想がいいらしい」

どれも一歩間違えば新手の新興宗教に簡単に取り込まれそうだ。
実際凝り性の私は「瞑想研究会」のようなものに行ってみたり、座禅合宿に参加したりしてなんとか宇宙の真理に近づこうとしていた。
しかし現実には、そんな法則を出してこなくても叶う願望もあれば叶わぬ願望もあった。当たり前の話だ。
実際にそういうことはあるのだろうと思いつつ数十年が経ってしまった。

スピリチュアルも宇宙の法則も、否定はしないがそれほど重要とも思わなくなっていた今日この頃が続いていた数年前、「雲黒斉」(うんこくさい=ウンコ臭い?)というふざけたペンネームの人が書いた『あの世に聞いた、この世の仕組み』という、声に出すのも恥ずかしいようなタイトルの書籍の広告を新聞で見た。「うわぁ~怪しい」と思わずのけぞりそうだった。よくもこんな恥ずかしいタイトルをつけたものだと思っていたら、たまたま本屋でその本を見つけてしまった。怖いもの見たさというやつだろうか、私はその中身を見たくなった。こんな恥ずかしいタイトルをつける本の中身はどれだけぶっ飛んでいるんだろう。
周りに誰もいないことを確かめるとおれは素早くその本を手に取りパラパラとめくってみた。
はたしてそこに書いてあったのは、スピリチュアル大嫌いの広告代理店の男がある日ウツになり、その治療過程で薬の影響か、突然「守護霊」なるものと交信が出来るようになったというものだ。
「薬の影響で守護霊と交信?そんなの妄想以外の何物でもないじゃないか・・・」
と思いつつ、そこに書かれている内容に引き込まれた。そして数分後、
「もうちょっと読みたい」
と気持ちが変わっていた。
しかしこの本をレジに出すのは恥ずかしい。アマゾンで買うか・・・。しかしどうしても今欲しくなってしまい、結局恥を忍んでその場で買ってしまった。

改めて読んでみると、タッチは軽いが内容は極めて真面目で、そこには「真実」の断片が垣間見えた、気がした。

前置きはこれぐらいで、『降参のススメ』、その雲黒斉の第二弾である。読まないわけにはいかない。書店に無かったのでアマゾンで注文した。
内容は間違いなく前作のパワーアップ版である。

「(あなたのまわりには)起こることしか起きない(起きるべきことしか起きない)」
「大丈夫だ。なんの心配もいらないから安心して苦しめ」

至言・・・。

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