幻の大型ユニットD-LOOP

音楽の部屋

日本生命のおばちゃんの配慮で春日部文化会館で行われる「仮面ライダーooo」のショーの招待券が手に入り、子供を連れて行ってきた。
「ooo」と書いて「オーズ」と読ませるらしい。
その会場に隣接した食堂兼休憩室で流れていたBGMで、意外なものが流れてきた。
D-LOOPというグループの「Love me tender」だった。

「D-LOOP」、この名前をいったいどれだけの人が知っているだろうか。
90年代後半に一瞬だけ露出した時期があったと思うが、まるで一発屋のように消えてしまった。
このグループには「GLORY DAYS」という超名曲があるのだが、それほど話題にならなかったのはなぜだろう。
おそらく小室ミュージックに隠れてしまったのか、あるいはEvery Little Thing とかぶって印象が薄かったのか、いずれにしても日本音楽界にとっての大きな損失であることには違いない。
私は自慢じゃないが、かつてウィンクのブレイクも予言したし、工藤静香のヒットも予言して当てたのだ。
しかしなぜD-LOOPはブレイクしなかったのだろう。
その答えのひとつがなんとウィキペディアに載っていた。

「1997年5月、シングル「Just place of love」でデビューし、「Love me tender」「GLORY DAYS」を発売し好評を得ていたが、「GLORY DAYS」の発売後にボーカルMINAMIの体調不良やギタリスト・山川信人の脱退などにより活動を休止する。活動休止中もD-LOOPとしての活動を望むファンの声も後を絶たなかった。そういった声もあってか、2004年、葉山とMINAMIの2人で6年ぶりに再始動し、マキシシングル「Destination」を発表。テレビ東京系ドラマ「エコエコアザラク ~眼~」の主題歌にも採用された。その後アルバム「grace mode」を発表。レコーディング期間に1年を費やしたという。しかし同アルバムのコンセプトとして、「6年振りの復活、そして最終章へ」とあることから、解散宣言はないものの、アルバムのリリースを以ってD-LOOPの活動を終結させたと見られている。また葉山自身も同アルバムを「D-LOOPの集大成」と位置づけている。2010年1月、ボーカルMINAMIの逝去により、同年4月、正式に活動を終了した」

そうか、そんな事情があったのか。
てゆーか、ボーカルの女性が亡くなっている、そっちのほうが驚きだ。
なんでも医師の処方した薬の服用ミスだという。
結成1年足らずで活動停止、6年後に再結成したら今度はボーカルの急死・・・。
ちなみに「GLORY DAYS」が発売されたのは1998年2月。
オリコン最高順位は28位らしい。
なんで???インターネットとは便利なもので、当時のヒットチャートがすぐに見つかった。

1 明日が聴こえるChildren’s Holiday /J-FRIENDS
2 夜空ノムコウ /SMAP
3 winter fall/ ラルク・アン・シエル
4 ロマンス /PENICILLIN
5 ニシエヒガシエ/ Mr.Children
6 Time goes by/ Every Little Thing
7 Face the change/ Every Little Thing
8 1/3の純情な感情 /SIAM SHADE
9 ROCKET DIVE /hide with Spread Beaver
10 球根 /THE YELLOW MONKEY
11 散歩道 /JUDY AND MARY
12 さすらい /奥田民生
13 モーニングコーヒー /モーニング娘。
14 願い事ひとつだけ /小松未歩
15 SWEET HEART MEMORY/ SHAZNA
16 promise /広瀬香美
17 彼女と私の事情 /相川七瀬
18 BAD LUCK ON LOVE~BLUES ON LIFE~ /トーコ
19 LOVE AFFAIR~秘密のデート/ SOUTHERN ALL STARS 1
20 スタミナ /BLACK BISCUITS

なんということだ、モーニング娘。のデビュー曲に負けてるじゃないか。
J-POPの衰退はおそらくこのあたりから始まっていたんじゃないか。
例えて言えば、仲間由紀恵と壇れい主演のTVドラマ「美しい隣人」が多部未華子主演の「デカワンコ」に視聴率で負けたのに等しい。
しかも1位はJ-friendsって、ジャニーズじゃねーか。
これでD-LOOPが28位とは、日本人の音楽センスの低さを世界に教えちゃったようなものだ。

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