「半沢直樹」と「坂本龍馬」

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半沢直樹』の第2シーズンがこの前最終回を迎えた。録画はしておいたが全然見ていなかったので、遅ればせながら一昨日から見始めた。
堺雅人がやはりはまり役なのだろう、あれを木村拓哉や福山雅治や阿部寛や大泉洋がやったとしたら、ここまでヒットはしなかったと思う。
男なら誰でも「自分も半沢直樹になりたい」と思いながら見ていたはずだ。
「大和田常務のようになりたい」とか「伊佐山部長のようになりたい」なんて言うやつがいたとしたら一度病院で検査をしてもらった方がいい。
半沢直樹は、ビジュアルでなく本質的にカッコいいのだ。
この感覚、何かに似てると思ったら、そうだ「坂本龍馬」だ。

司馬遼太郎の『竜馬がゆく』(文庫版全8巻)は少なくとも5回は読み返している。
この本を初めて読んだのは大学3年生の頃で、たまたま姉が持っていて、読み始めたらすぐにハマった。もともと歴史に無知な自分がなぜこの本に手を出したのか全く覚えていない。”坂本龍馬”といえば武田鉄矢が心酔しているということぐらいしか知らなかった。
当時は幕末も明治維新も海援隊も、その単語を聞いたことがあるぐらいに歴史に無知であった。
しかし『竜馬がゆく』の1巻を読み始めたらもう止まらず、すぐに8巻までたどり着いた。
半沢直樹の1話目を見た人が止まらずに最終話まで行ってしまうのと同じだ。

それはやはり「坂本龍馬」がとてつもなくカッコよかったからだろう。武田鉄矢でなくても男ならだれでも「竜馬のような男になりたい」と思うはずだ。
半沢直樹は架空の人物だが、坂本龍馬は実在の人物である。
もちろん司馬遼太郎のは”小説”仕立てなので事実と異なる部分は多いのかもしれない。
しかし竜馬ファンにとっては細かいことなどどうでもいいのだ。
もう存在が大きすぎてもはや「神」といっても過言ではない。

3週間くらい前」になるが、我が家に「竜馬がゆく 立志編」という単行本が転がっていた。息子のだという。中2でこれを読むのか?
「塾の先生が貸してくれたんだよ」
「すっごい面白いだろ」
「えーよくわかんない」
ああ、やっぱりまだわからないか。
しかしお前もいつか坂本龍馬と半沢直樹になりたいと思う日が来るのさ。


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