昨晩、たまたま車の中で「日本レコード大賞」を観ていた。
いつもならこんなの絶対見ないのに、ほんとにたまたま観てただけだがその中で歴代のレコード大賞がダイジェストでやっており、これはなかなか面白かった。
山口百恵のあたりでは、さすがに昔は実力者がぞろぞろいたんだということがよくわかる。
その中にちょっと気になる映像があった。
布施明の『シクラメンのかほり』だ。
言わずと知れた、小椋佳の作詞・作曲の名曲だ。これもレコード大賞を取ったらしい。
それはいい。しかし問題は布施明の歌い方にある。
彼は髪を振り乱しながら絶唱(絶叫?)していたが、はたして『シクラメンのかほり』は、そんなに髪を振り乱しながら唄う歌なのだろうか。
この曲は布施明のシングルとして先に世に出てしまったので、多くの人は
『シクラメンのかほり』=布施明
と思っているだろう。
『世界にひとつだけの花』=SMAP
と思っているようなものだ。
しかし小椋佳が本人の初めてのコンサートで披露した本人による『シクラメンのかほり』は、
さりげなく、静かに暖かく、そして切ない曲だった。
小椋佳の初めてのコンサートの後に布施明はインタビューで
「やっぱり作った本人にはかなわない」
と言っていた。
そうだ、最後まで観なかったけど、ちゃんとglobeも紹介したんだろうか。
確か1990年代半ばにいくつも賞をとったはずだ。
天才、小室哲哉が逮捕されてから各メディアは小室の曲を自粛するなどとくだらないこと言っていたが、いいものはいいとなぜ主体性を持ってモノを言えないのだろうか。
全盛期の小室哲哉の音楽の完成度の高さに多くの人が度肝を抜かれたが同時に多くの音楽関係者の嫉妬を買ったんだろう。
確かに金の使い方はマズかった。
車はプリウスにしておくべきだったし、海外に豪邸を買うのではなくアフリカに学校を建てるべきだった。
そういう指摘は免れないにしても、数多くの名曲を作り出した事実に変わりはない。
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