先週土曜日、大宮ソニックシティに甲斐バンドのコンサートを観に行った。
甲斐バンドとしてのツアーは今回が最後という話だが、おれの中ではギターの大森信和さんが亡くなってしまった時点でもう｢甲斐バンド｣は終わっていたので、「甲斐バンド時代の曲だけやる甲斐よしひろライブ｣という意味でしかなかった。
バンドのメンバーには申し訳ないが、それくらい「甲斐バンド｣におけるギター＝大森信和のウェイトは大きく、彼の代役は誰にも務まらないだろう。
彼の死はつくづく残念でならない。
他のギタリストがどんなにフレーズを真似て弾いてもやっぱり違うんだよね。
さて、ライブのほうはまあ選曲には不満が残るが、それよりもPAのせいか本人の問題か分からないが後半よりボーカルの音が外れだして驚いた。
以前武道館でやった時も「ポップコーンをほうばって」でいきなり歌い出しを外したことがあったが、今回はずっと外れているのだ。
モニターの音が聞こえないのかしきりに舞台袖のPAに指示を出していて、前方の席に座っていた人たちの話では｢甲斐さんはかなり怒っていた｣ということだ。
公式ホームページのBBSには「初日らしい｣「東京国際フォーラム期待してます｣なんて妙に理解を示す声もあったが冗談じゃない。
こっちは時間をやりくりしてやっとの思いで参加しているのに、ツアー初日だからトラブルもある、ではプロとして済まされないだろう。
料金だってツアー前半も後半も同じ値段なのだ。
もしツアー後半で完成したものになるのであれば、せめてそれをDVDにして初日に参加した人に配って欲しい。
とにかく残念でフラストレーションのたまるライブだった。
今、おれは毎日CDや昔の映像見てうっぷんを晴らしている。
それでもやっぱり甲斐よしひろの音楽は大好きだ。
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