エッセイ

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エッセイ

【家族旅行】発熱39.6度の下田…中編

前の晩は「なんとしても治さねば・・・」という焦りから、かえって眠れず、おそらく眠りについたのは深夜の2時過ぎだったと思う。それから少し夢を見て、朝5時半に起きた。なんとか熱は下がっていたが、カラダがふらつく。何しろ39度を超える熱が出ていたのだ、そう簡単に全快するわけが無い。しかし妻には「全然平気」とうそをつき、6時半に出発した。
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【家族旅行】発熱39.6度の下田…前編

確かに疲労は溜まっていた。それは肉体的疲労ばかりでなく、精神的なストレスのボルテージも相当高まっていた。「おれの人生はこのままでいいのだろうか」「最優先事項は家族を守ること。当たり前の話だ」「しかしそれではおれの人生は結局我慢で終わってしまうのか」「世のほとんどのおとーさんたちは皆そうしているのだよ」「それではあまりにも寂しい人生じゃないか」そんな自問自答を最近ずっと繰り返していた。
エッセイ

大震災の夜

テレビや映画ではなくリアルで起きた東日本大震災。東京消防庁に勤務する姉は24時間交代シフトで三角トンガリ目になっているようだ。隣の席の男性職員は遺体の回収作業のため現地に行ってるという。津波で町が壊滅状態になり、電気、ガス、水道が止まり、食...
エッセイ

絆(きずな) ※ちょっと長いのでPC閲覧推奨

私の姉は27歳の時に結婚した。相手は36歳の岩手県出身の起業家だった。魚介類の輸入を手がけていたのだと思うが、自信に溢れた人だった。姉は短大卒業後、教授の勧めでその大学に残り、管理栄養士となりしばらく大学で働いていたが、83年に開催された「...
隣人トラブル

第12話 平和が戻る日②

そしてついに裏の家が引っ越した。我が家に平和な日々が戻ってきた。年末にうれしいニュースだ。思い起こせば11ヶ月前、裏のジジイの突然の襲撃以来、なんとも居心地の悪さを引きずりながら今日まで来てしまった。
隣人トラブル

第11話 平和が戻る日

ジジイの家の売却については、以前からインターネットでも確認できた。画像つきで売りに出されていた。われわれ夫婦はひそかにこれを定期的にチェックし、一日でも早く売れ、一日も早くジジイが裏からいなくなることを願っていた。
エッセイ

ゴキブリ襲来

しかし確かにゴキブリが出るとは意外だった。たぶん我が家始まって以来の事ではないだろうか。というのも、我が家には構造上、ゴキブリの侵入路がないのである。まずその温床となる床下、これが我が家には存在しない。床はもちろんあるが、床と床下の間の空間がないのである。
エッセイ

『同窓会~Love Again症候群』同窓会の真実

『同窓会~Love Again症候群』というドラマがやっていて、イライラしながらも全話見てしまった。 45歳の中年男女が30年ぶりの同窓会をきっかけに恋に落ちていく、という分かりやすいストーリー。40代独身女性をテーマにした『アラフォー』だったり今回の
エッセイ

ひったくり事件…その後

家に帰ると、なぜか自転車の保証書が転がっていた。「何?これ」「自転車買い替えたのよ」「なんで?」「当たり前でしょ!あんな特徴ある自転車だったら覚えられてるわよ! (犯人は)近所に住んでるかもしれないでしょ! 仕返しされたらどーすんのよ!!」
隣人トラブル

第十話 裏のジジイは今日も元気だった

おそらく世の中に隣人トラブルに悩むファミリーは驚くほど多いのだろう。その中で、我が家のケースなんて、おそらくまだまだ軽傷の部類に入るのだろう。しかし腹立たしい。
隣人トラブル

第九話 裏の狂人ジジイ再び!

今日はずっとおとなしく寝ていたのだが、午後、妻が買い物から帰ってくるとおれにひそひそ声で話し始めた。別に家の中なのだからひそひそ話す必要もないのだが。しかし話の内容は驚いた。つい今しがた、裏の家のジジイと話をしたというのだ。それは子供を連れて買い物から帰ってきたとき、偶然家の前でばったり第二種接近遭遇をしてしまったそうだ。
エッセイ

ひったくり事件勃発!!!

さて、いつもの道をいつものように走ること5分、おれの行く手から作業員風のオジジがこっちに向かって自転車で走ってくる。その向こうで60代後半と思われるおばちゃんが何かわめいている。何を言っているのか最初はよく分からなかったが、おれとオジジとおばちゃんの距離が近づくにつれ、
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