Appleのワイヤレスイヤホン、「Air Pods Pro」が水没した。
服のポケットに入れっぱなしになっていたものを洗濯機で洗われてしまったのだ。
実は今回は2回目で、前にも一度洗濯機で洗われたことがあった。その時は特に故障らしきものは見られなかったが今回はそうはいかなかった。
まる1日放置したが、内部に水が溜まっているようで、振ると水滴が出てきた。
恐る恐る充電ケーブルをつなぐと緑色の充電ランプがついた。
「あ、大丈夫だ!」
と思ったのもつかの間、イヤホンを耳に入れると
「ご~~~・・・・・」
と滝のような音がした。
なんだこれは。
ノイズキャンセリングにするとその音は止み、一応音楽など聞けることは聞ける。
そのままあと2日間放置してみた。
すると今度は自分のiPhoneがAirPodsを認識しなくなった。リセットしてもいちいちBluetoothで設定しなければならない状態だ。
さらに次の日には充電ケーブルをつないでみてもピクリとも言わなくなった。
完全に沈黙している。
いよいよダメか・・・。
さてどうしたものか・・・。
買い直すといったい今、いくらするんだろう。
ネットで調べると、なんと39,800円!
なんでそんなに高いんだ。
今あるAir Pods Proは楽天でセールの時、しかもポイントが結構溜まっていたのでそれを使って
確か12,000円くらいで購入したのだったが、定価もそこまで高くはなかったと思う。
あとで分かったのだが、今売られているのは見かけは同じだが中身がさらにパワーアップした「第2世代」だということだ。
それにしてもイヤホンにこの値段はないだろう。
そうだ、修理に出そう。まあ修理なら高くったって2万円超えることはないだろう。
おれはAppleストアに予約を入れ、翌々日の夕方に出かけて行った。
対応に出てきたお姉ちゃんに事の経緯と現在の状態を説明すると、
「買い直したほうが早いですね。その方がかえって安いです」
と即答された。
端数は忘れたが、この値段構成というのは
イヤホン(右)13,000円
イヤホン(左)13,000円
充電ケース13,000円
合計39,000円
それぞれのパーツがどれも13,000円という驚きの料金設定だった。
「修理と言っても結局交換になるので、今ならキャンペーン中で消費税込みでこの値段です!」
いやいや、たかだかイヤホンに4万円も出せるか。
他社製でもっと安いやつを探すしかない。
おれのイヤホンの選択基準はノイズキャンセリングが最優先のプライオリティだった。
ここは譲れない。
Youtubeで「イヤホン ノイズキャンセリング」で検索し、いろんな人のレビューを見まくった。
信頼性から候補となったのはアンカー製の商品だがレビューを見てるとなかなか評価が分かれる。
「ノイズキャンセリングも(この価格帯なら)充分効いてる」という声は多いが、あくまでも「低価格商品の中では」というのが前提で、「AirPods Proと比較しちゃダメ」という意見が多い。
そして次に有力候補として出てくるのはやはりSONY製のものだ。
SONYのノイズキャンセリングの評価は相変わらず高い。
なるほどAirPods Proに匹敵するのはこれしかないな。
しかしなるべく出費は抑えたい。
そうだ、メルカリだ。
メルカリでも「新品」「未開封品」は結構出回っている。
探していくうちに半年くらい前に発売された新製品「LinkBuds S」というイヤホンの新品が2万円くらいで出品されてるのを見つけた。この製品はyoutubeでも結構評価が高かった。
SONY製なら間違いはないだろう・・・。
これにメルカリの売り上げで溜まっていた9,000円くらいを当て、1万円くらいで入手できた。
手元に届いたSONYのワイヤレスイヤホン「LinkBuds S」。
見た目はなかなかいい感じだった。
つるつるではないマット感もいいじゃないか。
早速設定を・・・
え、アプリをダウンロードしなきゃいけないの?
めんどくせー・・・
アプリをダウンロードし、とりあえずいろいろ設定していった。
が、もうここでアップルとの差が歴然と浮かび上がってきた。
AirPodsを初めて買った時は充電ケースのふたを開けたとたんに「○○さんのAirPods」とスマホ画面に表示が出て、画面表示の指示に従ってあっという間に設定が終わった。
SONYのはアプリをダウンロードしても次に何をすればいいのかがどうもわかりにくい。
機能自体はたくさんあるようだが、とにかくわかりにくい。
ひとつの売りとして「アダプティブサウンドコントロール」とかいう機能が付いていて、ノイズキャンセリング、外音取り込み、OFFをその人の生活状況を学習しながら自動的に切り替えるという。
1か月くらい使ってみたがハッキリ言ってそんな機能はどうでもいい。むしろ邪魔なくらいだ。
AirPodsはつるつるのその形状から落としやすいし充電ケースから取り出しにくいと思っていたが、LinkBudsも結構滑るし取り出しにくい。
何よりもイヤホン自体が持ちにくいのだ。むしろこっちの方が落としやすいかも知れない。
比べてみると結局形状はAirPodsの方が断然扱いやすいということが分かった。
AirPods Proはノイズキャンセリングと外音取り込みも手動だけど別に困らない。
このApple製品と他社製品の差は、iPhoneとAndroidの時にも感じた。
遡ること2009年、それまでウィルコムのPHSのハードユーザーだったおれは突然「iPhone 3GS」に買い替えたのだ。これはiPhoneの第2弾で、まだ世の中はガラケー全盛期の頃だ。
当時、おれはウィルコムに絶大な信頼感を持っていた。
まず、通話音質が携帯電話とは比較にならないほど抜群に良い。
電波は地下でも届く。
月々の料金も安い。
なんでみんなdocomoやAuの携帯電話にするのか全く謎だった。
それでもなんで突然iPhoneに替えたのか理由は覚えていないが、突然替えたのだ。
初めてのスマホに最初こそ戸惑ったが、1か月もするともう携帯なんかに戻れないと思った。
iPhoneはもう世紀の発明と言ってもいいんじゃないかとさえ思った。
そしてAppleに追随していろんなメーカーがスマホを出してきた。それらはすべてAndroidだ。
そんな中でついにウィルコムからもスマホが発売された。
これがまた画期的な品で、Softbankの携帯電話の回線とPHSの回線が使えるもので、電話番号が2つもらえた。
おれは何の迷いもなくウィルコムスマホに乗り替えた。
Androidは機能的にはiPhoneと同じ、はずだった。
しかし初めてAndroidを手にした時の違和感。見た目も機能もほとんど同じはずなのに何かが違う。
入力の仕方やアプリも同じはずなのに何かが違う。
この違いは一体何なんだろう。
個人的な印象としては、AndroidはまさにPCを持ち歩く感覚で、iPhoneは機能はもちろんPCなのだろうが、もっと身近で便利なツール、機械というよりもっと優しいデバイスを持ち歩ける、という感じか。
やがてウィルコムは無くなってしまったのでそれを引き継いだY!mobileのAndroidスマホを約6年くらい使っていたが、それが壊れたのを機にまたiPhoneに戻した。
Androidと変わらないはずなのにやっぱり使いやすい。
Androidは1年も経つと必ず動きがもっさりしてくるがiPhoneは2年経ってもきびきび動いてくれる。
Appleは機能やスペックがどうとかよりも「(人が)どうしてほしいか」を理解して製品づくりをしているからきっと他社が追いつけないのだろう。
ちなみに「LinkBuds S」、音はさすがにSONYだけあって安心のいい音。しかしAipPodsも音にそん色はない。
一番問題だったノイズキャンセリングの効き具合は、まあAirPodsと同じか少し弱いぐらい?すごく効くかと言われればそんなこともない。地下鉄やトンネル内ではやっぱりよく聞こえない。
それにしてもYoutuberたちのレビューはホントにあてにならない。
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