UFO業界では「金星人と会った」と言った米国のアダムスキーも「プレアデス星人と会った」と発言したスイスのビリー・マイヤーもいつの間にか「インチキ」のレッテルが貼られ、彼らの言うことはまるで東スポのような扱いを受けているというのに、たまたまスピリチュアル業界でデビューしたエササニ星のバジャールとか金星のアシュタールは明らかに世の中で優遇されている。
同じ金星なのにアダムスキーはインチキで、なぜアシュタールは本物だと言い切れるのだ。
これは一種の差別ではないか。
UFOと言えばやはり1947年、米国ニューメキシコ州で起きたロズウェル事件がすべての始まりだったろう。
ロズウェルの件はもう今更誰がなんと言い訳しても、完全なるUFO墜落事件として覆しようがない事実と考えるのが自然だ。
しかし米国政府としては何としても「気象観測用の気球が落ちただけ」ということにしなければならない事情があったのだろう。
ロズウェルにまつわる話はたくさんあった。
米国は秘密裏に彼らと密約を結び、彼らの科学技術を提供してもらいステルス戦闘機を作った、などという話もあったが、全く眉唾物である。
科学技術力が全然違う異星人にとって人間と密約する理由がない。
グレイという邪悪なタイプの宇宙人がいてがいて、キャトルミューティレーション(牛を解剖する)したり人間をアブダクション(誘拐)して体内にチップを埋め込むのを黙認する代わりに技術協力をしてもらってる、なんて話もあったがこれも同じこと。
力の差が歴然なのになんで人間に黙認してもらう必要があるのか、という話だ。
これもかなり古い本だが、元ニューヨークタイムズ記者で何度もピューリッツァ賞にノミネートされたハワード・ブラムという記者が書いた本がある。
タイトルは『アウトゼア』。
1992年の発売、結構分厚い本で発行元は何と読売新聞社だ。
ハワード・ブラムがスパイ事件を追っていた時に、情報提供者からたまたま余談として政府がUFOの調査をしてるらしいと聞き、真実を探ろうとしたノンフィクションだ。
本の帯には
”情報局員がもらした一言から、「UFO]と「地球外生物探査」に関するアメリカの国家機密に挑んだニューヨーク・タイムズ記者。3年近くを費やして212人にインタビュー。本書に登場する名称、事件、日付、会話はすべて事実に基づいている”
と書かれている。追及する側と否定する側の攻防、そしてMJ-12の存在にたどり着く過程などはさすがにノンフィクションならではの迫力がある。
当時は2500円もした本で、今となっては当然絶版なのでさぞかし高値で出回っていると思ったら、Amazonの中古で633円で売られていた。
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