森 恵 浜松町ストリートライブ不完全燃焼

森 恵

一昨日、フェイスブックを見てたら森恵のところで「1月16日、文化放送前でストリートライブ決定」と書きこまれていた。
思った通りだ、やっぱり浜松町の文化放送前のストリートライブは月1で定例化しているんだ。

先月の横浜での赤レンガ館ライブで少し疑問と不満に包まれていたおれは、当然これに参加した。
文化放送前のストリートライブを見に行くのはこれで通算3回目だ。初回も2回目もそのド迫力に圧倒されて記憶もおぼろげなまま帰ってきたおれは、横浜が横浜だっただけにいやがおうでも期待してしまう。まさに「あの感動をもう一度」の心境だ。

今回も10分前に着くとまたしてもまだリハーサル中だった。
ここ数日、異常気象のような寒波の東京で、今回はかなり寒いだろうと思っていたら、案外寒さはあまり感じなかった。しかし今回も追っかけのおっさんたちがかなり早くから待機していたようで、リハーサルが終わるとドドっと前列を占拠して行った。
おれは3列目くらいだったか、それでも横浜に比べれば全然よく見える位置だった。
しかしストリートライブで椅子があるわけじゃないんだから、体のデカイ奴は少しは遠慮して後ろから見ようとか思わないんだろうか。
あんたたちが前に立つと後ろの人が全然見えなくなっちゃうんだからさあ。デカイ奴が前に並んじゃうと後から来た人なんかホントに見えないんだよね。

で、6時になりライブが始まった。
今日も鼓膜ぶち破りの大音響だ。これも3回目ともなると少し冷静になって考える余裕ができる。そして冷静に考えると、やっぱり音、大きすぎるんじゃないかと思う。PA(音響)の人がついているんだが、この音響の担当者、この音量音質に関してなんにも思わないんだろうか。
プロならもう少し聞きやすい設定って出来そうな気もするんだが。

さて、その鼓膜ぶち破り大音響の中でライブは進んで行った。ふと周りを見ると今回はギャラリーが多い。たぶんマスメディアへの露出が増え、みんなツイッターやフェイスブックで情報を知って参加者が増えているんだろう。SNSのまさに効果的な使い方だ。
最近SNSに乗り遅れまいと、いろんな企業がフェイスブックに手を出しているが、おれはSNSがビジネス用途で効果を発揮するのはまさにこういう芸能関係だったり、つまりはファンサイトだと思っていた。うちの会社もそうだが、ただの一企業が自分の業種を考えずにフェイスブックを始めたって、何も起こらないとおれは冷めた目で見ていたのだ。

話がそれてしまったが、今後ますますギャラリーは増えていくんだろう。すると今のように近くで見るということはおそらくあとほんの数カ月でできなくなるかも知れない。おれなんかよりもはるか以前からのファンの人たちにしてみれば、森恵がメジャーになっていくのはうれしい半面、寂しさもあるんだろう。

お、まだ話が戻らない。そう、ライブだ。
今回のでさらに分かったことは、毎回2部構成で、それぞれ4曲ないしは5曲づつ歌うようだ。
1部と2部の間でCDの即売&サイン会というのも定番らしい。
今日はギャラリーが多く、その分即売の列も長蛇になり、いつまでたっても2部が始まらなかった。
この2部を待つ間で体はすっかり冷え切ってしまった。

今回の第1部は予想に反して個人的にはとても物足りないものだった。
なぜか。話は簡単で、自分が期待していた曲を1曲も歌わなかっただけのことである。しかしこれはしょうがない。中には今日の選曲を「今までで一番良かった!」と感動して涙している人だっていたかも知れない。
だからこれは私の好みの問題で、森恵が悪いわけでもPAが悪いわけでもない(PAは関係ない)。
もっと言えば、何を歌おうと本人の勝手なのだ。それが嫌なら来なければいいのだ。
まあまだ第2部がある。しかしいつまでサイン会やっているんだろう・・・。

ようやく第2部が始まった。
「最初はバラードで・・・」
ふむふむ、まあそれはいいだろう。1曲目・・・
「みなさん寒いでしょうから2曲目は、さっきも歌ったんですが・・・」
おい、ちょっと待て、まさか同じ歌を歌うつもりか。
なんとこの人、前回もそうだったが1部で歌った曲をまた2部でも歌ってしまった。
おれの超個人的な黄金律(ゴールデンルール)の中ではこれは禁じ手であり掟破りの反則技なのだ。
ただでさえ8曲しかやらないのだから、同じ歌を何度も歌っている余裕はないはずだ。
おれは1曲分損した気分だった。
そして3曲目・・・。
そして最後の曲・・・もう最後か。
「最後は今回のニューアルバムのタイトルにもなっている・・・」
おい!待て! ちょっと待て!!それも1部で歌ったじゃないか!
なんとこの人は最後の曲も1部で歌った曲を歌ってしまったのだ。
1度ならず2度までも、信じられない・・・。

そしてそのニューアルバムのタイトル曲というのは今回のライブの待ち時間の間、ずっとリピートで何度も何度も何度も何度も「お願い、もう許して・・・」と思えるほどに何度も流れていたのだ。

結論から言うと、8曲歌ったが、うち2曲は同じだったから6曲しか歌っていないことになる。
しかも、私が期待していた曲が1曲も歌われなかった。
何ということだ。
何という不完全燃焼のライブだ。

ライブが終わった後、私は手持ちぶさたの気分でまたサイン会に並んでいるおっさんたちを眺めていた。
今日も何か1枚買ってサインしてもらってみんなに自慢(私の周りでは誰もうらやましがらないが)しようかと思っていたが、あまりに列が長く、時間がかかりそうだったのでやめた。

ファンの年齢層は相変わらず高い。大人に支持される20代の女性シンガーというのも珍しいんじゃないか。しかもサラリーマンのファンが圧倒的に多い。これはこれでスゴイことだろう。しかし一方で、森恵のフェイスブックを見ていると、コメントの書き込みに「メグラー」だと自称していたり「メグさま」だの「メグちゃんかわいい」だの、とても大人が書いたものとはにわかには信じがたい書き込みがたくさんある。お前たちはAKBのアキバオタクかと突っ込みを入れたくなる。

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