今さらながら、あれはいったい何だったんだろう。
多くの予言者の話がピタリ一致していた「2025年」というキーワード。
個人的に情報筋としては最も信頼性があると思っていた石川県羽咋市のスーパー公務員で今住職の高野誠鮮さんまでもが
「今年はもうどう避けるとかの話ではない」
とまで言っていたので、これはさすがに何かあるんじゃないかと思ったが、結局この年、ミャンマー(3月)とカムチャッカ地震(7月)を除き、日本では何も起きなかった。
もともとは「フィリピン沖の海底が隆起して大津波が日本に押し寄せる」というもので、天才物理学者を名乗る奴は「NASAの関係者に聞いたが、7月5日の4時18分にフィリピン沖に彗星が落ちるということがもう計算で出ている」とまで言ったが、彗星はフィリピン沖にすら来なかった。
科学者ならちゃんと弁明をすべきだろう。
ある有名人気スピリチュアリストは「地球がブラックホールに飲み込まれる」と言ったが、そんなエヴァンゲリオンみたいなことはもちろん兆候すら現れなかった。
他にもアメリカのネイティブインディアンの予言、アフリカの部族の予言、宇宙人に聞いた話、シャーマンのお告げ、もう丸ごと全部外れた。
さて、今回の騒動で一番得した奴は誰か。
いや、一番おいしい思いをしたのは誰なのか。
一番かどうかわからないが、スピ系Youtuberたちは相当おいしい思いをしたに違いない。
思い出してみれば、7月5日を待たずして
「実はXデーは6月だった」
「いや、7月は何も起こらない。実は9月に西日本で・・・」
「年末が危ない・・・」
などみんな勝手なこと言っていた。
「会費」を取って「パワースポット」にスピ系信者たちを集め、あちこちで集会じみたものが行われていた。
一体どれだけの売り上げになっていたのだろう。
そして今年、つまり2026年1月1日を迎えたが、同時にスピ系Youtuberたちはまるで何事もなかったかのように、この件には一切触れなくなった。
あるあるではあるが、ここまで大騒ぎしたのだからさすがに今回は誰か釈明でもするのかと思ったが、それらしきものは聞いたことがない。
まああったとしてもどうせ「私たちの祈りが通じたのです」とでも言うのだろう。
今まで自分はスピ系の話には相当寛大に受け入れてきたつもりだったが、今年に入って以来スピ系Youtubeがすべて胡散臭く思えてきた。
誰かの受け売りばかりの「なんちゃってスピ」はそもそも論外だったが、今の不信感はコヤッキースタジオやナオキマンなどのメジャー系スピも例外ではない。
今までは面白半分、「へーそういうこともあるかもねー」なんて思いながら聞いていたが、もうそんな寛大な気持ちにもなれない。
もちろん大きな災害など起こらないに越したことは無いが、遅かれ早かれ南海トラフは動くだろうし、首都直下型も起こるだろうし、富士山も噴火するのだろう。
その日に備えるために警鐘を鳴らし続けることは確かに意味があるだろうが、不安をあおり続けて再生数を増やし、稼ぐという姿勢は全く共感できない。
まあそもそも都市伝説なんだからそういうのが好きな人が「エンターテイメント」のひとつとして楽しめばいいだけで、別に目くじら立てて批判するようなジャンルではないのだろうけど。


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