何をしてもまるで体重も体脂肪も減らなかった。週4回も運動している。カロリーや糖質にも気をつけてる。本来であれば今頃おれの体はとっくの昔にバキバキになっていてもいいはずだった。しかし特に上半身にうっすらと乗ってる皮下脂肪はまったく去る気配がない。
相変わらずテレビCMで見るライザップ。あれは一体どういうカラクリなのだろう。
「ライザップは食事制限が厳しい」というのはよく聞く話だが、食事制限だけであのCMの体形になるわけがない。やっぱりトレーニング方法に企業秘密があるのだろう。
そこでおれはメルカリで「自宅でできるライザップ~運動編」なるものを購入した。
が、届いた本書を見て見ると、予想はしていたもののやはりどこにでもあるトレーニングメニューだった。トレーニング器具も、どこにでもありそうなよくあるマシーンで、何か画期的なオリジナルのマシンを使っているわけでもなさそうだ。
こんなありふれたトレーニングと食事制限だけであのバッキバキの体形になるとはとても思えない。アスリート並みのトレーニングかボディビルダーのような徹底した筋トレをやらなけでばああはならないだろう。しかし忙しい芸能人や一般人にそんな過酷なトレーニングをやる時間も根性もないだろう。謎は深まるばかりだった。
そんなおり、たまたま仕事の取引先の女性がライザップに通っていたという話を聞いた。実際その人は体重が約10kg、体脂肪も8%減少したという。その秘密を直接本人に聞いてみた。
まず食事に関しては、毎日その都度報告をするということはしなかったらしいが、専用の管理アプリがあり、そこに随時更新していくそうだ。実際その画面を見せてくれたが食べたものを入力するとその栄養素が自動的に出てくるもので、それはなかなか便利そうだった。
ライザップでのトレーニングは週一回。これは人によるらしい。この人はゆったりコースだったようで、「CMに出るような人はもっとガッツリやっていたと思うよ」と言っていた。
「ちゃんと必要な部分に効いてるかどうかをしっかりチェックしてくれるのがいいんだと思う」
マンツーマンのトレーニングというだけであれば、加圧トレーニングだってマンツーマンだったし、フォームだの回数だのしっかり監視されていたがおれの場合は見た目の効果は何も感じなかった。一体何が違うのだろう。消去法で考えていくとやはり違いは食事管理しか思い当たらない。
「あのライザップのアプリはなかなか良かったな・・・」
似たようなのがあるのではないだろうか。スマホで探すとあった!
全くすごい世の中だ。
早速ダウンロードをしてしばらく使ってみて、意外なことが分かってきた。
朝昼晩の毎回の食事内容、間食も入力するのだが、自分の場合いつも脂質と飽和脂肪酸、塩分が「過剰」と判断される。脂質の取りすぎは当然中性脂肪の増加につながり、そういえば健康診断でよく中性脂肪は引っかかる項目だった。
ちなみにこれがデフォルトのランチの内容。
- さば缶
- モズク酢
- 納豆
- 味噌汁(インスタント)
- おにぎり1個
最近はさらにエスカレートして
- ツナ缶(水煮)
- サラダ(コンビニ)
を追加した。
自分では最強の内容だろうと思っていたのにこれではすでに塩分過剰だという。1日分でトータルすると、カロリーや糖質は確かに制御されていたが、脂質、飽和脂肪酸、塩分だけがいつも過剰だった。
しかしそれでもこの2週間ほどで体重約2kg、体脂肪約2%、内臓脂肪約1%減少した。
がしかし・・・、ここでなぜか下げ止まりが起きている。
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